仲林圭は、新しいメガネを装備した【Mリーグ2023-24セミファイナル観戦記 4/19】担当記者 #東川亮

だが、そのたろうの手が仕上がる前に仲林が【3ソウ】【3マン】【8マン】と引き入れて、なんとテンパイ一番乗り。【白】単騎はこの時点で3山だった。

ただ、仲林もすんなりとアガリまでは至らず、たろうが【6マン】【7マン】テンパイで追いつく。ツモか直撃で単独トップ、脇からの出アガリなら同点トップ。

これで2人のアガリ勝負に。

次巡、たろうは【4マン】を引いてカン【5マン】に待ち変え。マンズは場にほとんど見えていないが、【5マン】なら可能性は低いものの赤での出アガリなら単独トップ。実際、これで待ちの枚数は増えた。

仲林は【1ソウ】を引いて【1ソウ】【4ソウ】のノベタン待ちに。【白】は場に見えておらず、暗刻で持たれていたらアウト。それよりは2枚切られている【1ソウ】のほうにアガリ目があると踏んだ。

決着は直後。

滝沢から【4ソウ】が打たれ、仲林が逃げ切り。

目前まで迫った勝利が消えてぼうぜんとするゼウス、

そしてメガネの男は、サムアップを決めて会場を後にした。

大きなリードを持ってセミファイナルを迎えたパイレーツだったが、この試合まで8戦を終えてトップがなく、このままいくと下に巻き込まれる状況にもなりかねなかった。

そんな状況で初トップを持ち帰った仲林は大きな仕事。

メガネの先に捉えるのはファイナル進出、そして2度目の優勝。その視界はクリアになった。

メガネ姿の仲林の再登場を期待されるのであれば、ぜひその声を本人に、激励や称賛と共に届けてあげていただきたい。

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