完全なる眠り姫の半荘【Mリーグ2024-25観戦記 11/1 第1試合】担当記者 坪川義昭 日向藍子 vs 仲林圭 vs 伊達朱里紗 vs 松ヶ瀬隆弥

 

流れてきたをアンカンすると高目をリンシャンツモの3000-6000で勝負が決まった感が漂い始めました。

コメントもSNSも『リアル咲に伊達ちゃんがなった』と大盛り上がり。
それもそのはず。伊達プロは『咲-Saki-』の上重漫というキャラクターの声優さんなのです。

高校生の時に、この漫画に出会い麻雀を始めた少女がMリーグの舞台でこれをやってのけたらオジサン達大歓喜ですよ。

南2局1本場

受けを狭める切りを選択しました。
更にが既に枯れています。
トップ目から不利な捲り合いに持ち込まれたくないのでを連打して役アリテンパイを目指し、リャンシャンテン戻しをしている感覚ですね。

 

このテンパイが入っても気持ちはブレません。
なんならオヤの仲林プロが既にドラを切っているので、更にこのままリーチはいきにくいといったところでしょう。

でも、こうなったらリーチです。
捲り合いになっても有利な待ちでの勝負になりますし、なんでもヤミテンにするわけではありません。

この結果は出来過ぎなのか、当然なのかはわかりませんが、更にハネツモで他家を引き離します。もう圧倒的です。

南3局

2巡目にこのオヤリーチです。
この能力はネリー・ヴィルサラーゼの『ツキの波乗り』に近いですかね。
相手3人はオリを選択することしかできません。

時間をかけてゆっくりと6000オールをツモ。
やっぱり彼女が連敗する姿は全然想像できません。
でもこれって、単に運がすごいというお話ではなくて、運がすごい時にしっかりキャッチできるように打てている証拠なのです。
簡単に見えるかもしれませんが、東2局の4軒テンパイの時にが残っている人もいれば、南2局のハネツモが違うテンパイになっている人もたくさんいるでしょう。

他を圧倒する技術があると、他の人よりも運があるように見えてしまうものです。
でもきっと運の面も他を圧倒しているからこそ、『麻雀』と呼ばれるのでしょう。

南4局

最後は仲林プロがオヤリーチに押し切って、命からがら2着を確保しました。
正直苦しい展開ではありましたが、仲林プロだからこそ守り抜けた素晴らしい内容でしたので詳しくはこちらをご覧ください。

【Mリーグ検討配信】11月1日

試合終了後にそっと目を閉じる姿は絵になりますね。まるで眠り姫のようです。
更にウィニングお水でゴクゴク音まで頂けるなんてファンは歓喜です。

これぞ、伊達朱里紗プロというゲームでした。この圧倒的な強さはとどまるところを知りません！