黒沢咲のライデンティティ【Mリーグ2024-25観戦記 11/8 第2試合】担当記者 坪川義昭

残念ながらアガリには結び付かず、苦しい時間はまだ続きます。

南2局1本場

親番の仲林選手が弩級のヤミテンを入れました。
自身で【4マン】【5マン】をガードしているので、どこからでもすぐに溢れそうな待ちとなっています。

 

ピンズでの待ち変えもありましたが、ヤミテンにしているので、溢れやすさを重視していますね。

 

トップ目の醍醐選手も局消化のためにタンヤオ仕掛けを入れます。

 

仕掛けと周りの反応を見て、醍醐選手の現物待ちに照準を合わせると、そのままツモアガリとなりました。
なかなか捉えられないビックプレーで頭ひとつ突き抜けることに成功です。

南3局3本場

絶好の入り目で黒沢選手がリーチをします。
こういうのがアガリに結び付かないと麻雀は勝てません。
出来ることならば、ツモって裏も乗せちゃいたい。

 

この手牌になってしまっては亜樹選手も【9ソウ】を止めるのは不可能です。
ゆっくり裏ドラを捲ると望外のウラウラでハネマンの出アガリになりました。
これはまた、ライデンティティとは違う気もします。

南4局

 

迫り来る黒沢選手から逃げ切りを図ろうと、醍醐選手が仕掛けを入れました。

何度も逆境の中で闘ってきた黒沢選手も負けてられません。
【赤5ソウ】をツモってこそ、私の存在証明だと気合いのリーチで応戦します。

安目をツモって裏が一枚は不満ではあるものの、連荘できたのは大きいです。

南4局1本場

黒沢選手って派手な手をリーチしてツモアガリするイメージがあるかもしれませんが、しっかりとこういうヤミテンを使ってきます。
すんなりとテンパイが入るとリーチをして、ツモアガリにかけたくなるところですが、この判断が秀逸。

 

これをヤミテンとされては、周りも止めようがありません。
12000点が決定打となりラス目からの大逆転となりました。

雷電は何故かこういう逆転劇が目立つイメージがあります。
逆境に立たされても決して諦めず、勝利を持ち帰ってきてくれる姿は正にライデンティティな気がしますね。

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