『特攻シンデレラ』浅見真紀は 満貫飛び交う戦場を駆ける【Mリーグ2024-25観戦記 1/7 第1試合】担当記者 #東川亮

待ち牌は山にしっかり残っていたが、瀬戸熊の手にも浮いてしまっていた。そして手が進み、赤ドラの1シャンテンに。浅見は【1ソウ】【2ソウ】と続けて手出しで【3ソウ】受けを払った形。単純な【1ソウ】【2ソウ】【4ソウ】【5ソウ】という形なら【2ソウ】【1ソウ】となっているだろうことから、【3ソウ】はだけ少し切りやすく見える。

トップ目とは言え微差で浅見にアガられれば逆転される、ここでダメ押しできればトップが濃厚。さまざまな状況が、瀬戸熊の【3ソウ】打ちという選択になってしまった。

裏が1枚乗って満貫に。これが決定打となって、浅見のトップで試合は終了した。

浅見はなんとこれで、Mリーグ記録に並ぶ個人5連勝。的確な選択でテンパイへとたどり着き、リーチをかけてアガれば効果的に裏ドラが乗る。勝つときはこんなもの、という感じで、2025年もドリブンズの勢いはまだまだ止まらなさそうだ。

また、試合のポイント推移についても振り返ってみたい。おそらく意外に珍しいのではないかと思うが、この試合は全9局とコンパクトに終わったにもかかわらず、全ての選手が1度はトップ目に立っている。そして、9回のアガリのうち実に7回が満貫、それも全選手がアガリも放銃もあったという、スリリングな打ち合いとなった。ジリジリするような読み合い、我慢比べも手に汗を握るが、やはりアガリが飛び交う展開は見ていてシンプルに面白い。

2025年のMリーグも、いろいろな試合でファンに熱狂を提供してくれるはずだ。

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