このような解析となった。
の評価が低めに出ているのは、前の巡目にNAGAの評価に反して残した牌を「そんなに残したいのか~」と、手に置く方向で補正評価してしまうNAGAの特徴が出ているようにも思う。
通称「忖度機能」と呼ばれているが、1巡前は、
ニシキタイプのNAGAは
をオススメしているところ、太は
を切っている。
だから、次の選択で
を「手に留めたいのね、わかったわかった」という力が、多少働いていると考えられるのだ。
難しい話をしたものの、
だからといって、
が第一推奨になるかは微妙なところだ。
ただ、
の上にバーが伸びている時点で、最適打牌の可能性があるとNAGAも考えていることは分かる。
少なくとも、打
も悪い選択ではないと言えよう。筆者もここは、腹を括って
を切りたいと考える。
この
は無事に通過し、
テンパイして追っかけリーチだ!
通ったドラ
ではなく無筋の
を切ることで、打点的な妥協を一切しないところも「強い」。
「ロン」
太が内川をとらえた!
メンタンピンドラ赤、そしてなんと裏裏で12000!
一撃で太は2着目まで浮上し、オーラスを迎える。
⑤
南4局の終盤に、太の手が止まった。
か
を切ればイーシャンテンの手。
下家の内川は、
10巡目にリャンメンで
チーをし、
を切っている。
ここで太は…?
A.
押させていただきます。
B.いったんイーシャンテンキープの打
。
C.メンツを崩して打
で「太絞り(ふとしぼり)」
太が選んだのは、
C.太絞りだ!
自分がノーテンになってでも、内川に鳴かせない道を選んだ!
キーとなるのは、太がインタビューでも話していたが、
内川が「今、
を切ってきた」ことだ。
言い方を変えるなら、「
を切るまではテンパイしていなかった」ことになる。
また、ここはテンパイノーテンが重要なので、安全を捨ててでも、内川は使えるフォロー牌(![]()
![]()
の
など)を持ちたい場面である。
一方で、今、内川の手にありそうな未完成のマンズやピンズのブロック候補は、多く挙げられる状況だ。主に、マンズは
~
、ピンズは
~
である。
ということは、「内川が持ち替えたいフォロー牌の候補もたくさんある」ということだ。
例 ![]()
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![]()
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ツモ
→打![]()
すなわち、今イーシャンテンで、フォロー牌と
を持ち替えたという「パターンそのものが多く存在する」ので、それだけ内川は「現在ノーテンである」可能性も高まる、と考えられるわけだ。
それならば、ここでガッチリ太が絞りきると、両者ノーテンでの流局が見えてくる。それは太が2着となるルートだ。
もう、
も役ナシで鳴いてくる巡目。おいそれとは切れない、という判断だろう。
ちなみにNAGA5タイプは、
メンツやターツを壊す選択に評価が低めに出るうえ、下家のブロック読みもざっくりとしたもの(こんな河のときはこの辺を持ってそう~、くらいのもの)なので、
の評価は低めである。
実際、内川の手は、
このリャンシャンテンであった。
この局は、
太の狙い通り、流局となり、
太は2着でこの試合を終えた。
押すときは押し、引くときは引く。














