こんなにも大きくなっていたのか── 雷電の貴公子、本田朋広の背中は。【Mリーグ2024-25セミファイナル観戦記 4/10 第2試合】担当記者 ゆうせー

奇跡の四暗刻単騎テンパイを組み上げ、見る者の胸を踊らせた。

そして今シーズンは、チーム最多の31試合に登板。156.1ポイントのプラスをチームに持ち帰り、チームの仲間や雷電ユニバース(サポーター)から、厚い信頼を受けている。

また、先ほどは、本田の仕掛けを取り上げたが、この半荘では門前手順の精度の高さも窺えた。

少し局を戻して、東2局

親番の本田の手は、中盤に差し掛かるところで、こうなっていた。

さて、

何を切るか──

本田は、

【2ピン】を切った!

いわゆる「リャンシャンテン戻し」の選択だ。

【6ピン】【9ピン】が4枚切れ」であることが大きい。

【7ピン】としてリャンメン固定をすると、このあと【6ピン】【9ピン】がさらに薄くなったときに困ってしまう。

だから、【7ピン】【7ピン】【8ピン】+【西】【西】で「リャンメン&シャンポン受けの、1メンツ1雀頭構成にする」と、しっかり決めた格好だろう。

あとは、【5マン】【6マン】【7マン】【8マン】の連続形を伸ばして2メンツを見ておけば、すでに出来ているソウズ1メンツと合わせて、「4メンツ1雀頭」が完成する。

また、自分に赤もドラもないことから、他家の押し返しに備えて愚形部分を払い、勝負出来る形を作りにいった、という狙いもあったそうだ。

では、このあとの手順を見ていこう。

10巡目には、

【4マン】を引き入れて、狙い通り、盤石のイーシャンテンに。

そして、

あのとき残した【7ピン】をアンコにしてのテンパイ!

これを、

すんなりとツモって1000オール。

打点こそ低いものの、

見事な手順であった。

さて、東場の親番は、このアガリしか出なかったが、

南2局では、

リーチ一発ツモ裏の4000オールを引きアガる。

これで、一躍トップ目に。

さらに、次局が凄い。

見ていて、思わずのけぞった方も多いことだろう。

下家、堂岐のリーチと、対面、寿人のピンズ仕掛けに、上家の優が対応する中で、

トップ目の本田は、

追っかけリーチを敢行したのだ!

このリャンメンテンパイを決定打にすべく、ガチンコ対決を挑んだ本田。

結果は、

「ツモ」

「3000-6000は、3100-6100」

寿人のハネマンが飛び出した!

優と堂岐の表情が、アガリの鮮烈さを物語る。

寿人が本田を射程圏内に入れながら、勝負の行方はオーラスへと持ち越されることとなった。

南4局は、

親の寿人が、【南】に続いて【東】をポン。

どちらも役牌。

迫力ある仕掛けだ。

「チー」

そこへ、本田も応戦する。

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