4年間の全てを今、ここに
文・越野智紀【金曜担当ライター】2022年4月8日
【第1試合】
東家:滝沢和典(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
西家:石橋伸洋(U-NEXT Pirates)
北家:松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)
Mリーグ2021(4/8第1試合)
セミファイナル最終日に登場したKONAMI麻雀格闘倶楽部・渋谷ABEMAS・U-NEXT Pirates・EX風林火山の4チームは基本的には先に試合を終えているセガサミーフェニックスの120.2ポイントを2戦終えた段階で上回っていればファイナル進出といった状況です。
簡単に言うとEX風林火山は大きなトップで2連勝条件。
U-NEXTPiratesはトップ3着がギリギリのラインで、1戦目にラスを引くと最終戦は大きなトップが必要になります。
リードしているKONAMI麻雀格闘俱楽部と渋谷ABEMASは3着4着といった2戦合計7着以上を引かされると危険な状況。
1戦目に2着以内に入ればほぼ安泰で、3着の場合でもU-NEXT Piratesが4着ならば相当有利に2戦目が戦えます。
さらに4チームの中で唯一特殊な状況にいるのがU-NEXT Pirates。
もしPiratesがここで敗退すると2年連続同じメンバーでファイナルを逃したことになり、来期『1名以上の選手の入れ替え義務』が発生します。
ドラフト1位で指名されチームの中心である小林選手や今年個人MVPの瑞原選手を入れ替えることは想像しづらいので
この第1戦は石橋選手自身のMリーグ人生を賭けた大一番になる可能性が非常に高いです。
僕がカイジに出てくる金持ちみたいな人だったらボックスシートでお酒飲みながら愉快愉快と人が落下していく様を観戦して楽しめばいいのですが… そんな趣味は持ち合わせてないし、感情移入し過ぎてずっと胃が痛いしで白湯飲んでます。
そんなお腹の弱い僕に優しいアガリが出たのが東1局。
くっつきの候補でソーズを見切ると
即赤をツモって胃酸が分泌しかけますが、が激薄なことに気づいて一安心。
滝沢選手からのリーチ後にドラが余る形でテンパイした石橋選手。
・滝沢選手のおかれた状況的にチートイツドラ単騎でのリーチは少なそうなこと。
・と持っていたら序盤のやは残しそうなこと。
・手出ししツモ切り手出しから浮いてたにがくっついてテンパイしたケースがほぼないこと。
・複合形のの場合はとの切り順が逆になりそうなこと。
などからが当たるパターンがからの切りぐらいと少ないので
通しやすいと判断して切りリーチ。
をツモアガリ、リーチツモ赤赤で満貫と最高のスタートを切りました。
東4局には追加点を狙いをポンしますが
白鳥選手から早すぎるリーチが入ります。
大きなトップが必要で簡単には降りないと思われる松ヶ瀬選手の親番で、リードしている滝沢選手や白鳥選手からリーチが入ったらほぼ良形と思って良さそうな状況。
この手からマンズ・ピンズ・ソーズ全種のド真ん中を勝負していくのは厳しすぎますが安全牌が皆無なので、を落としながら状況の変化を待つことにすると
戦える形になりイーシャンテンからプッシュ。
最小限の無筋切りで追いつきましたが
この局は白鳥選手のツモアガリになりました。
南2局4本場。
大きなトップが欲しい松ヶ瀬選手はピンフのみでアガってる場合じゃないとリーチを選択
石橋選手は安全にテンパイを維持していましたが
迂回してテンパイするルートはなく、完全に降りるか押すかの選択は