最後のツモでもテンパイには至らず、太が初のファイナル進出を決めたのだった。
インタビューの際、太はこう言った。

「ハネ満2回アガられたときは、どうやってマクろうかっていう感じでしたけど、親番で恵まれましたね」
まさに東4局は、このMリーガー最強決定戦決勝のハイライトだった。
特に、6000オールとなった東4局3本場は、試合を決定づけたシーンだったに違いない。
それでも、親リーをかけても無スジを切ってくる本田にハラハラし、いつかわされるのか考えていたという太。
そこまで追い込んだ本田の実力も素晴らしいものがあった試合だった。
麻雀最強戦、2回目にしてファイナル進出。
ファイナル進出を喜ぶ顔は、どことなくはにかみつつ、ファイナルに向けて気合が入っているように見えた。

「より良い麻雀をお見せできるように頑張りたいと思いますので、引き続き注目いただければと思います」
麻雀シンギュラリティは、さらなる進化をとげながら、麻雀最強戦の頂を目指していく。
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