点数を積み重ねても自分の麻雀を貫く! 鈴木大介の強さと上手さが呼び込んだ完勝! 麻雀最強戦2022【 男子プロ王者の帰還 】観戦記【A卓】担当記者 危険な鬼太郎

点数を積み重ねても
自分の麻雀を貫く!
鈴木大介の強さと
上手さが呼び込んだ完勝!

【A卓】担当記者:危険な鬼太郎 2022年10月16日(日)

右を見ても左を見ても麻雀界のトップタイトルを獲得して来た猛者らが集まった今大会。

デジタルの申し子からオカルトの申し子まで集まったメンツを制してファイナルに進むのは果たして誰になるのか? まずはA卓のメンバーから軽く紹介していく。

【対局者】

藤崎智 日本プロ麻雀連盟

Mリーグでの対局や解説でもおなじみの麻雀忍者。実はこっそりウィーンで行われた麻雀世界選手権で世界2位になったりもしていた。今度は世界一ではなく日本一を目指し心を燃やす。

2着取りのトーナメント戦での戦いには定評があり、数多のタイトル戦の決勝にまで勝ち進んできた藤崎。その着順取りの上手さを今回の対局でも魅せられるか。

石橋伸洋 最高位戦日本プロ麻雀協会

黒いデジタルという異名を持っていたがデジタル麻雀というよりも、私は石橋はかなり勝負強い男だというイメージを持っていた。

それこそ今から10年ほど前には石橋はタイトル戦で勝ちまくり、麻雀プロ界に激震が走っていた。今では中々結果が付いてこず、あろうことか金本委員長にまでぼろクソに批判された事もある石橋。結果を残してこの評価を覆すことが出来るか。

鈴木大介 日本将棋連盟

その強さから著名人枠を通り越してきて、今年は麻雀プロに囲まれて予選を戦う事になった鈴木。著名人戦を見てても鈴木の実力は一人だけ抜けて見えるのでこれも当然か。

その読みの深さと強きの攻めで2019年度の最強位に輝いた姿はまだ記憶に新しい。3年ぶりに王者の頂に立つ事は出来るか。

土田浩翔 最高位戦日本プロ麻雀協会

Mリーグでは軽口を言って解説をしている土田だが、過去には鳳凰位や十段位、最強位を獲得している麻雀界きっての実績の持ち主でもある。対子手に定評があるトイツ王子。

Mリーグでの解説でも、独自の対子理論を言う事も結構ある土田。その独自の麻雀を今回の対局でも魅せられるか。

【A卓】
東1局 親・鈴木 ドラ【4ピン】

土田の気合の入りっぷりが半端ない。対局前のVTRでも言っていた通りに上手く気を呼び込めたのか首尾よく先制聴牌にたどり着きリーチ宣言!

リーチピンフドラの【6ソウ】【9ソウ】待ち。端待ちなのでそこそこ良い待ちに見えたが、この局を制したのは後手を踏んだものの、ドラシャンポン待ちで土田に対して追っかけリーチをした鈴木。

見事にドラの【4ピン】をツモってリーチツモタンヤオドラ3の6000オール! 開局から一人大きく抜ける。

東1局2本場供託1本 親・鈴木 ドラ【3ソウ】

【發】を序盤にポンした土田が打【5マン】という中々にトリッキーな一打を見せる。

【西】をポンしての役役トイトイの8000点を狙いたい気持ちは分かるが、かなりやり過ぎ感がある一打に見える。

常人なら打【9ソウ】で保留しそうな所だが、鈴木が早々に6000オールを上がって早くも2着争いの戦いになりそうなので3人並びの状況で安い手に価値が無いと見たか。

その後、土田は【9ピン】を引き入れて【8ソウ】をポン!

強制的に【4マン】【西】のシャンポン聴牌。これが【3マン】【6マン】聴牌になっていない麻雀打ちはそうはいなさそうに見える。

ここで土田は石橋からのリーチを受けてピンチに陥るものの、

 

リーチ次巡に石橋が【西】を掴んで

土田に【發】【西】の二千点の放銃になってしまう。まだまだ2着以下は混戦が続いている。そのまま比較的小場で局は進み、大きく点棒が動いたのか東ラス。

東4局1本場供託1本 親・藤崎 ドラ【8マン】

【2ソウ】【5ソウ】【5ピン】待ちのタンヤオ一盃口でヤミテンを入れていた鈴木が次巡にツモ切りリーチ!

自身からドラが1枚も見えておらず断トツトップ目なので、万が一の親への放銃を恐れてヤミテンを選択する者も多いだろうが鈴木はトップの立場に甘えずに戦う。

このリーチに次巡放銃してしまったのがイーシャンテンだった石橋!

この石橋が選んだ【5ピン】は鈴木の中筋でイーシャンテンをキープできる牌。しかも仮に鈴木に【5ピン】で放銃したとしてもかなり安そうに見える。

鈴木はツモ切りリーチ。仮にドラを雀頭だった場合はカン【5ピン】待ちだったら即リーチしそうに見える。

しかし…。

この【5ピン】が鈴木の当たり牌。鈴木がリーチ、タンヤオ一盃口の5200点の加点に成功。攻め手を一切緩めない。

その後も鈴木は親番でホンイツの5800をアガリ切るなど加点のチャンスを逃さず、肝心の2着争いは南1局で土田がアガった、

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