指が震えるほどの猛追劇! 高宮まり、仲田加南を捌き切った宮内こずえ、悲願のファイナル初進出! 麻雀最強戦2021「女流プロMの城壁」観戦記【決勝卓】担当記者:危険な鬼太郎

指が震えるほどの猛追劇!

高宮まり、仲田加南を

捌き切った宮内こずえ、

悲願のファイナル初進出!

【決勝卓】担当記者:危険な鬼太郎 2021年7月10日(土)

Mリーグで活躍中の二人と数多のタイトルを獲得してきた二人が勝ち上がったこの決勝卓。

A、B卓はオーラスは下位に沈む二人が逆転手を見事に作り切るという面白い対局だった。

女流最強の名にふさわしい4人が決勝卓に勝ち上がった。

A卓1位通過 高宮まり

最強戦を観ていて入場シーンで一番カッコいいと思う男子は萩原聖人だが、女性では高宮まりだと私は思っている。

入場シーンで一人だけ明らかな異彩を放っていた。

 

A卓2位通過 宮内こずえ

永遠の24歳らしいがそれを確かめるすべを私は知らない。

予選ではテンパイを外し、終盤でドラで親に放銃した事を物凄く悔いていた宮内。この決勝戦では満足のいく麻雀を打つことができるか。

 

B卓1位通過 茅森早香

予選では序盤でアガれずに苦戦していた物の、終盤でマンガンのヤミテンを見事に決めて余裕をもって決勝卓に勝ち上がった。

Mリーグへの前哨戦としても勝ちたいところ。

 

B卓2位通過 仲田加南

予選では2位勝ちアガリのルールだったので、終始守備を重視してあまりラリアットを打てなかった仲田。

決勝戦は1位しか意味がないルールなのでその剛腕で3者を蹴散らし、最強戦ファイナルを目指したい。

4人ともタイトル戦の経験はおろか実績も十分だ。

【決勝戦】

東1局 親・仲田 ドラ【中】

宮内がドラ表示牌で2枚目の【發】をポン!

この程度の配牌ならば予選では鳴かないだろうし、仮に鳴くにしてもホンイツにいく人も多そうな手。

決勝戦は1位以外意味がないルール。他家に高い手をアガられてしまう事を恐れ、宮内は今の内からせっせと局を回しに走る。

しかし親番の仲田から先制リーチが入る。

高め【6ソウ】タンヤオ【6ソウ】【9ソウ】ピンフリーチ。こう親のリーチが速いと宮内としても困りものだが、

安全牌の【東】の対子に手をかけずリーチの一発目にワンチャンスの【1ピン】をバシッと勝負。これは【東】を対子落とししたところで安全牌が続かない恐れがあるのもあるが、一番大きな要因としては親の仲田の加点を防ぎたい。

仮にここで親番の仲田に4000オールでもツモられよう物なら、否が応でも手作りをして加点を狙いに行かなければいけなくなる局面が出てくる。

そんな展開を防ぐために多少のリスクを背負ってでも自身のアガリに懸ける。

しかしここでアガったのは宮内でも親番の仲田でもなく、追っかけリーチをした高宮。

これを一発ツモ。

リーチ、一発、ツモ、タンヤオピンフの2000-4000のアガリ。宮内としては親が高い手をアガって連荘!という最悪の展開だけは避ける事が出来たが、その次に最悪な子が高い手を東1局にアガルという展開になった。

東3局 親・茅森 ドラ【白】

親番の茅森がテンパイで小考。

【4ソウ】切りリーチか【7ソウ】切りリーチか?で迷っているのかと思いきや

茅森は【7ソウ】切りでダマ。とても親番での選択とは思えない慎重な打牌だ。

確かにこの手牌は打点も無いし待ちも悪い。だが【3ソウ】【6ソウ】引きからは単騎に待ち変えすることができ、さらに【2ピン】【4ピン】重なりからは変則3面張のリーチを打つことも可能になる。

さらに【4マン】を引くとこの手はタンヤオに変わる。打点か待ちか、最低でもどちらか片方は良くしてリーチを打ちたいのが茅森の本音か。

茅森の懸念通りこのカン【3ピン】は1枚も山には残っていなかった。

そして見事手替わりをして

【3ソウ】【6ソウ】【2ピン】という強い変則三面張でリーチを打つ事に成功した茅森。

しかし…。

宮内が一発目に【3ピン】を叩き切っての追っかけリーチ!

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀新刊&おすすめ/