“隣の中学にヤベェ奴がいる”タンポポを喰う女・マリナ、現る…。女流プロ雀士【百恵ちゃんのクズコラム】VOL.12

隣の中学にヤベェ奴がいる

「タンポポを喰う女」

マリナ、現る…。

女流プロ雀士

【百恵ちゃんのクズコラム】

VOL.12

前回までの「百恵ちゃんのクズコラム」

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日本語

マイちゃんと百恵ちゃんは小さな頃からいろんなあそびをした。

たくさん雪が積もった用水路のヘリをどれだけギリギリまで踏み込めるか勝負をして百恵ちゃんが足を踏み外してほぼ氷の川に落ちて死にかけたり、飼い犬たちを集合させて世界一遅い犬ぞりをしたりとユニークな遊びばかりしていた。

イカダを作って石狩川(一級河川の激流)をくだろうという危ない計画を企んだこともあった。しかしながらその計画は叶わなかった。

マイちゃんが東京に引っ越してしまったのだ。小学校六年生の時だった。小学校卒業間際に

「モデルになりたい」

といって突如お姉ちゃんのいる東京に行き中学三年の卒業間際の冬に帰ってきた。計画性はまったくもって皆無である。
オーディションで

「清潔感がない」

と言われ心が折れたらしい。多分眉毛が細すぎたんだと思う。と反省していた。

マイちゃんが東京から手紙をくれたこともあったがめんどくさがりな百恵ちゃんは一度も返事を送らなかった。マイちゃんへの手紙はすべてひらがなで書かなければいけなかったのでめんどくさかったのである。
しかし久しぶりに再会した我々はすぐに元通りに仲良くなりお互いを

『エスカルゴ』

『カトリーナ』

と呼び合い毎日片言で喋り続けていた。だがあの時ちゃんと日本語を教えてあげていれば、と今でも時々悔やむことがある。

先日マイちゃんと食事に行った際、函館の夜景のポスターや函館の文字が壁一面にひしめくお店で

「この店って函館発祥のお店なんだね」

という会話になった。するとマイちゃんが

「え、小樽じゃなかったけ?あそこに小樽って書いてるし」

といいながら指差した先はどう読んでも

『函館』

の文字だった。

つまりマイちゃんは28年間『函館』という文字を『おたる』と読み続けていたらしい。函館という漢字のどの辺がおたるっぽく感じていたのかは知らないが函館と小樽が読めない道産子はきっと彼女くらいだろう。日本の識字率が99パーセントなのはマイちゃんのせいなのではないか、といつも思う。

たんぽぽ

実は百恵ちゃんにはもう一人ヤバい友人がいるのだが、ヤバ過ぎてコラムに登場させることを躊躇していた。“マリナ”は地元の同級生なのだが自他共に認めるヤバい人間で

「コラムに書いて良いか」

と尋ねると、

「本当に危険だよ」

という答えが返ってきた。

彼女との出会いは中学生の頃だが一度も学校が同じだったことはない。ただお互いに

「隣の中学にヤベェ奴がいる」

という情報だけは入ってきていた。マリナに初めて会った時、百恵ちゃんはなんだか興奮してしまい、自分の乗っていた自転車を投げ飛ばした。今思えばマウントを取ろうとしていたのかもしれない。

マリナは百恵ちゃんが出会った人間の中で一番酒癖が悪い。いや、悪いなんてもんじゃない。
泥酔し、目が覚めると知らない人のお葬式に出てたことがあるくらいなのだ。故人も自身の最期にわけのわからない女に乱入されてさぞ無念だっただろう。

“タンポポが身体に良い”

と聞き付ければ道端に咲いているタンポポを引っこ抜いて色んな調理方法で試して食べたりもしていた。

「タンポポは生はまだ食えるけど焼きが本当にクソ」

というどうでもいい情報をくれた。なんだか気になって百恵ちゃんも真似して食べてみたが百恵ちゃんが食べたのは菊だったので未だタンポポは未経験である。

最新情報では酔った勢いで他人の家のサボテンを三口程食べたらしい。しかしインターネットで

“生のサボテンを食べると死ぬ”

という情報を得てしばらく震え上がっていた。

そんなアホすぎる彼女の2020年の目標は

「キノコ には手を出さない」

だという。
強く生きて欲しいと百恵ちゃんは思う。

DNA

うちの母親は田渕家のなかでも特に変わっている。

小学生の頃

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