萩原さんはこんなこともするんだねって思った【古久根英孝の「古久根の刃」Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 1/20 第1試合】

麻雀解説などで鋭い解説をしてきたレジェンド・古久根英孝。
今回の第1試合は重厚で面白く、1番良かったのは萩原、次いで伊達だったという。

⬛︎萩原さんの鳴きの手順がよかった

東2局、萩原さんが【發】暗刻で【8マン】をチーして【8ソウ】を対子落しして、カン【2マン】【6ピン】【9ピン】のイーシャンテンにするところですね 。

ここでシャンポンを残す人も結構いると思うんですよね。でも鳴きの手順的には、このカン【2マン】を残す方が絶対的にいいと思います。そして【8ソウ】対子落とししてるところに、竹内さんからメンタンピンドラ1のリーチが入る。 山に6枚あったんですけどね。

そのリーチに対して【赤5ピン】を切って2600オールを上がった。これはなかなかいい打ち方だったなって思いましたね。これでほとんどトップかなと思った。今日の出来がすごくいいなっていうふうに思ったんでね。【赤5ピン】引いても全然ブレることなく、振り切ってたんで。振り切ってるところが今日すごくいいなと思いましたね。

⬛︎萩原さんの我慢が効いた4000オール

東2局2本場、この局の4000オールは面白かったですね。萩原さんは7巡目に2枚目の【南】をポンしなかったんですよ。

【南】をポンするとホンイツのイーシャンテンなるんです。ポンして【西】を打つ。ただ七対子のイーシャンテンなんで、まあ取らない方がいいとは思うんですよ。なんですけど、これって【9マン】が4枚見えちゃって、【6マン】も3枚見えてる。

だからこれは事実上イーシャンテンでも、【6マン】【9マン】がほぼ使えないからポンすると思うんです。でもこれをね、ポンしなかったのがちょっと深いですよね。【南】を鳴かないことで、【中】ポン【東】ポン4000オールになった。これは秀逸でした。我慢がよく効いてますよね。もし【6マン】【9マン】が1枚ずつぐらいしか出てなければ、今度は鳴かない方が絶対いいんですよ。

⬛︎「こんなこともするんだ」と思った萩原さんの両面チー

南2局、萩原さんが5巡目に【3ピン】のチーをするんですよ。これがね、非常に効果的で。鳴きの手順としては良くないんですよ。両面チーでネックじゃないんで。だけどこれはあえてそうしたってことですね。ドラと【赤5ピン】を見せることで時間を作るっていうことだと思うんです。これね、ネックを鳴いてると速度的にはまだまだに見えるのね。良くてもイーシャンテン。だけど両面チーなんで、下手したらテンパイっていうふうにも見えちゃう。それで緊張感が走っちゃってるのね。テンパイかテンパイじゃないかが、非常に分かりにくい。タンヤオ赤ドラだけど、もう1枚赤持ってるんじゃないかっていうふうに読まれるから、これでみんなやめちゃうんですよ。竹内さんは相当いい手だったのに降りてますもんね。七対子ドラドラのイーシャンテンだった。普通は【8ピン】切らないで【6ソウ】切って七対子のイーシャンテンと面子手を天秤にかけるところなんだ。なんだけど、もうそういうふうに見えちゃったんで、やめてるんですよ。一見凡庸に見えるんだけど、かなり高度なんだよね、この鳴きは。

⬛︎読みが深くて放銃してしまった伊達さん

南2局1本場、萩原さんが【白】ポンしてイーシャンテンの手だったんですけど、13巡目に伊達さんが降りるんですよ。完全に受けて。降りてる最中に、竹内さんの【7マン】がかなり強く見えるんです。

それでね、伊達さんは萩原さんだけ見て降りてたところに、竹内さんが来てる。これがね、13巡目なんですよね。伊達さん完全に困っちゃったの。実はね、これは読みがすごいんですよ。16巡目に萩原さんが手出し【1マン】にするんですよ。萩原さん的には普通のことなんですが、萬子の下にターツがあることがもう確定してるんですよ。それで伊達さんは萬子の下で【1マン】を手出ししなきゃいけない手牌っていうことは、【2マン】【5マン】って見立てたんだと思うよ。竹内さんが【5ピン】切った後にね、萩原さんに【西】の手出しが入るんですよ。これで【5ピン】が合わせられなくなっちゃったの。だからね、一見ただのワンチャンスを切って振り込んだように見えますけど、実は読みが深かったんだなと思ったんですよ。放銃になっちゃったけど、読みが深かった。

萩原さんと伊達さんは我慢が効いていた。竹内さんと柴田さんはいいとこもあったけど、後半は顔上げてる感じだったかな。

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