リーチを受けた3者は全員1シャンテン。堀はドラドラ赤のドラ3含みである。
結論、全員が山にない瀬戸熊のリーチにおりた。
堀はドラをトイツで落とすし、元太もすぐ現物の
切り、日向も通っていない牌を引いてやめた。
観ている側は「押してくれよ」と思う場面かもしれないが、ここで親の瀬戸熊に放銃するとラスがほぼほぼ決まってしまう点数状況と南3局という終盤であるのだ。もしこれが東3局なら堀は押しただろう。
瀬戸熊はリーチの前に一瞬考えるもさすがは大ベテラン。ここで親リーチを受けた子3名の心境、場面を計算してのリーチだった。
結果は一人テンパイで流局… ではなく、なぜかおりていた元太が見事テンパイし、1500点の加点に成功していた。元太の麻雀はこういう、少し目を離したすきにテンパイを入れていたり、字牌のドラを切っていたり、おりていたりと「なぜ?」という選択を早くやってくるのだ。
こうしたところが元太を「厄介」な打ち手であるという理由である。絶対一緒に麻雀したくない、いや、したいけどしたくない。
南3局 2本場 元太逆転トップに
ここで親の瀬戸熊にタンヤオドラ4赤の勝負手が入る。しかし待ちの
は山に1枚。勝負のドラ
をカンして、リーチをしている元太と真っ向勝負に。観ている僕も震えるくらいの熱闘だ。
しかし、ここは元太がハネマンのツモアガリ。これが決勝打となり、見事4着から這い上がった不死鳥元太がトップとなった。
トップはつい先日富山に行った際、魚ではなくわざわざ焼肉を食べたというエピソードを持つ元太。一時期は4着になるも、不死鳥のごとくよみがえった。チームスコアもこれから復活の一路をたどるのか。

日本プロ麻雀連盟所属、プロ歴2年目。
英語、イタリア語が話せる。
麻雀プロの活動を中心にするため大企業を退職し、京都に家族を置いて上京。
現在は日本プロ麻雀連盟本部道場でスタッフとして在籍中。
いつかは書かれる側を夢みておもろい麻雀と服装を実践中。
X:@taknakano














