朝比奈の手牌が倒された時、近藤は敗北する。
二人の共通安牌など持ち合わせてはいない。
そっと、音もなく近藤は
を河に置いた。
この局で勝負は終わってしまうかもしれない。
そんなのがわかっていたならば、
くらい────
が枯れてしまったことで本田も、この結末を見届ける覚悟ができた。

近藤が手を伸ばした先には、最後の
が眠っていた。
ゆっくりと手牌を倒して、300-500は400-600と申告する。
2時間を超えるロングゲームが終焉の時を迎え、勝者が決まった。
こうして、通算8度目となるファイナル行きへのチケットを手にした近藤がD卓に入り、全ての卓組が決定した。
近藤のリベンジには、まだ続きがある。
忌まわしい記憶と共に、必ず倒さねばならぬ相手が────。

坪川義昭(つぼかわよしあき) 日本プロ麻雀協会5期前期生。雀王戦B1リーグ所属。行政書士法人石田事務所に勤務。 https://www.ishida-tomoyuki.com X(旧Twitter): @eehounotsubokku
\近代麻雀シリーズ 新刊情報/














