結果以上の存在感
永井孝典、魅せる一打
文・宮水さくら【木曜担当ライター】2026年1月22日
この日の先発はこちら。
第1試合
東家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
南家:浅見真紀(赤坂ドリブンズ)
西家:永井孝典(EX風林火山)
北家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
この中で、ひときわ注目を集めるのが永井孝典だ。
Mリーグ参戦1年目ながら、ここまで個人ポイント首位を走り、まるで何年もこの舞台に立っているかのような安定感と存在感を放っている。
大胆さと冷静さを兼ね備えたその打牌は、単なる勢いではなく、確かな読みと判断に裏打ちされたもの。
強者揃いのこの卓で、永井はどんな麻雀を見せてくれるのか。
東2局1本場
優が
を引き、
単騎のチートイで先制リーチを放つ。
今季、苦しい試合展開が続いているパイレーツにとって、ここはぜひとも一つアガって流れをつかみたいところだ。
そこに、マンズと字牌に偏った手牌だった永井が
を引いて追いつく。

メンホン・チートイ・ドラドラのハネマンが見えるテンパイ。
優の現物である
単騎に取るか、
単騎に取るかの選択が迫られる中、永井は現物の
を切り、
単騎を選択する。
がリーチの現物である以上、自然で堅実な選択にも見える。
しかしその後、優が
をツモ切りし、アガリを逃した形となる。
そして次巡、永井が
を引く。
と
、どちらの単騎に取るかという新たな選択が生まれるが、永井は
ツモ切りを選択。
この
が、そのまま優のアガリとなり、リーチ・チートイ・赤で6400点の加点となった。

チーム状況が苦しいパイレーツにとっては、まさに欲しかったアガリだ。
東3局
永井の親番。
ヘッドがない形のイーシャンテンだったが、ここで
を引き、
単騎で先制リーチを放つ。

この選択には、解説の河野直也も思わず驚きを隠せない様子だった。
ここでは、
単騎で即リーチに行く選択のほか、一度ヤミテンに構えて良型変化を待つ、という選択がある。
一般的には、まずは良形を求めて一度ヤミテンというのが、選ばれやすい局面と言える。
は自身の筋でもなく、かなり思い切った選択に映るが、この即リーチには明確な狙いもある。
親の先制リーチで場を制し、相手の手牌進行を思い通りにさせないこと。
実際、下家の優はすでに役牌の東を仕掛けており、このリーチによって優の進行を大きく足止めできる可能性がある。
また、単騎待ちゆえに、
や
が切られたあとにワンチャンス・ノーチャンスとなり、そこから思わぬアガリにつながる事もありえる。
とはいえ、メンツ手での単騎リーチはどうしても打ち手として躊躇してしまうもの。
それでも迷わず踏み込めるところに、永井らしさと胆力がよく表れている。
その後、仕掛けていた優が![]()
、そして仕掛けた![]()
のシャンポン待ちでテンパイ。

さらに松本もテンパイをもぎ取り、結果は永井・優・松本の3人テンパイで流局となった。
結果こそ3人テンパイの流局だったが、
単騎で即リーチを放った永井の決断力には、思わず唸らされる一局だった。
南3局
永井の南場の親番が回ってきた。
カン
を引き、
と
のシャンポン待ちでテンパイ。

ドラの
がアンコになっている、魅力的な手牌だ。
ここでも、シャンポン待ちのまま先制リーチに行くか、それとも一度
を切って、![]()
や
とのくっつきを待つイーシャンテンに受けるか、難しい選択が訪れる。
ここで永井は即リーチを選択。
毎度のことながら、選択に迷いがなく、見ていてとにかく気持ちがいい。
しかし、永井のリーチのアガリ牌は、山に0枚。
ただ、先ほども触れたように、こういった愚形待ちほど、他家から不意に切られる可能性もある。
や
が通れば、ワンチャンスでアガリまであり得るか。














