結果以上の存在感 永井孝典、魅せる一打【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/22 第1試合(麻雀チャンネル)】担当記者 宮水さくら

そんな空気も漂ったが、他家が慎重にオリに回り、結果は流局での決着となった。

良型のリーチだけではなく、総合的な損得を判断したうえで踏み切るリーチ。
永井の選択の幅の広さが、見ている側をワクワクさせてくれる一局だった。

南3局1本場

優が【白】を引き、【4ソウ】【7ソウ】待ちで先制リーチ。

ここで永井は、ドラドラ赤の価値ある手牌となっている。
現物がなく、一発のタイミングで何を切るか、非常に難しい局面だが、永井は【2ソウ】切りを選択。


ドラの【4ソウ】は切らない構えを見せる。
その後も、自身で通した【2ソウ】を切り、トップ目という点棒状況も意識しながら、オリも視野に入れた打牌を選択していく。


積極的に攻めるイメージの強い永井だが、こうして点棒状況を踏まえた総合的な判断をしていることが、しっかりと伝わってくる。

その後のツモで【赤5ソウ】を引き、高打点が見込めるイーシャンテンに。
ここは攻めの選択肢も十分に浮上する局面だ。
永井の手牌は、これからの伸びが楽しみな形をしていたが、優がドラの【4ソウ】をツモ。


リーチツモ【白】ドラ1で、2000-4000は2100-4100のツモアガリとなった。
このアガリで、優もトップ争いに一気に名乗りを上げる展開となった。

南4局

浅見から、カン【4マン】待ち・三色の先制リーチが入る。


ツモれば2000-4000からのアガリとなり、着順浮上が狙えるリーチだ。

永井はこのリーチに対し、マンガンの放銃ができない点差ということもあり、やや引き気味の選択を取ることになる。
そこに3着目の松本が、カン【6マン】を引き【5ピン】【8ピン】待ちで追っかけリーチ。


こちらはハネマンツモでトップに届く状況。まさに勝負手だ。

2軒リーチに囲まれた親の優は、【8ソウ】を切って手牌はイーシャンテン。


そこからカン【4マン】を引き込み、【4ソウ】【7ソウ】待ちで追っかけリーチを放つ。


ここで一気に、3軒リーチの捲り合いという緊迫した展開となった。

結果は、優が【4ソウ】をツモ。


リーチツモ裏1で2000オールの加点に成功し、このアガリで優がトップ目に躍り出る。

最後は3着キープのために松本がアガリを決め、試合は優のトップで決着。
苦しい試合展開が続いていたパイレーツにとって、久しぶりの嬉しいトップとなった。
トップこそ掴めなかったものの、永井の一打一打は最後まで観る者を惹きつける内容だった。
単騎待ちの即リーチ、愚形でも迷いなく踏み込む姿勢、そして点棒状況を踏まえた冷静な押し引き。そのすべてが、単なる結果以上に“永井らしさ”を強く印象づける一戦だったと言えるだろう。

シーズンもいよいよ終盤に差し掛かり、各選手・各チームの思惑がさらに色濃く交錯していく。
その中で、各選手がこれからどんな選択を見せてくれるのか。
一局一局から目が離せない、そんな楽しみを改めて感じさせてくれる一戦だった。

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