12連続失点の先の罠。下石戟が止めたのは【8s】と、そして”最悪の未来” 【Mリーグ2025-26 ファイナル 観戦記 5/4 第2試合】担当記者 渡邉浩史郎

まずひとつ言えるのは前巡【4ソウ】を通し、今萩原が【3ソウ】も通したことで無スジの濃度が上がったという事実があるだろう。
単純に牌が通れば通るほど、通っていない牌の危険度は上がっていく。

そしてもう一つ、これは憶測だが内川に三色を警戒した可能性もある。
この局、場に二枚目でしかも下石が持っていなさそうな【4マン】【7マン】をリャンメンチーした親の萩原は一番のケア対象だが、そこに仕掛けてかぶせた内川も当然懸念材料だ。

萩原の仕掛けを単純に5800~12000クラスと想定した時、内川にはどれだけの手がどういう風に入っているだろうか。
手から【西】【中】と切ってきた滝沢にやる気が感じられず、自身もドラや赤を一枚も持っていないことから、萩原と内川でドラ赤合わせて7枚中3-7は使われていそうだ。

そして内川の仕掛け出しを見ると、手の内に【4ピン】【6ピン】【6ピン】【8ピン】とあったところから【7ピン】のチーをしていることがわかる。ドラを使い切る目的の【7ピン】チーと考えると、ピンズはある程度完成してそうで、タンヤオ+ドラ+赤+αといった満貫に放銃するのは避けたい。

そう考えると内川の手の+αになりそうなのはもはや三色が本命に見えてくる。
タンヤオでなくても役牌ヘッドの片アガリ三色が出てくる可能性もある。
この【8ソウ】は三色への危険牌なのだ。

事実、内川は【8ソウ】で三色。満貫の形であった。

下石が少しでも前に出ていれば、13局連続の失点。その13局目は満貫という大きなものになっていたかもしれない。レギュラーシーズン視点で考えれば32000点の失点回避。

開始わずか一日で勢力図は大きく塗り替えられた。
しかし間違いなく踏ん張ったのもまた事実。わずか8日で終わるこの短距離走。

この8ptは希望をつなぐための、まずはとっかかり。

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