渋谷ABEMASの悲劇…背水の松本吉弘に立ちはだかる3枚の壁【熱論!Mリーグ/FS第11節】

機敏な仕掛けを見せる。

上家の勝又が切ったをチー。

少し遠いところからだが、仕掛けた。

赤なら打点もまずまず。

そして―

続けてもチー。

そう、を切ってくるということは、他のピンズ、特に以外も切ってくれる公算が高い。

さらに赤を切ってきた親の勝又はそこそこの手になっていそうなので勝又に対する牽制の意味も少しあるだろうか。

狙い通りにテンパイを入れた松本、今度こそアガれるか?

 

この松本の仕掛けもあって、親の勝又は形式テンパイを入れていた。

仕掛けが無ければまだメンゼンでアガリを狙ったかもしれない。

ここまでは狙い通り。

そして勝又に当たり牌のを掴ませる。

これは松本一本取ったかと思われたが、ここで勝又が立ちはだかった。

ここからノータイムでを切ってテンパイを崩したのだ。

松本の河からは確かにソーズは危険に見えるが通ってない牌も多い。

さらに点差が少ない展開なのでテンパイ料の価値が非常に高い。

しかしそれでも勝又は危険牌を切らなかった。

しかも結局を引いてテンパイを取り切ってしまった。

松本またしてもアガれず。

珍しい全員ノーテンをはさんで南3局

寿人、勝又ときて、この男が立ちはだからないわけがない。

絶好のを引いたたろう。

ここはを暗槓。

これは自然だ。

赤もドラもないこの手、カンしての打点アップは必須だろう。

 

新ドラも狙い通り(⁉︎)2枚乗って一気に勝負手に。

をツモってきて何を切る?

一番自然なのはもちろんだ。

を切っておけばドラのツモでもテンパイすることができる。

ひねればか。をカンしているので安全度の高いを保持しつつ、ドラドラで打点も確保できる。

しかしたろうの選択は打

打点は大きく下がるが、安全度の高いを残せる。

これは打と同じだが、今度はを重ねればテンパイすることができる。

がカンされているためは他家にとって使いにくい牌。

手の中にあれば切られているはずなので、まだ山にありそうだ。

そしてなにより、を切った時と受け入れ枚数は変わっていないのだ!(が1枚見えているため)

この点棒状況なら、打点は新ドラ1枚とあとは裏ドラに期待して、安全とアガリを最大に見た一打。

まさにゼウスの選択と言えるだろう。よく思いつくな・・・

狙い通り3メンチャンが残ってリーチ! 

このリーチにラス目の松本が対抗。

カンチャンのを引いて待ちでリーチ!

ん?はカンされているが・・・

リーチの時点では山になかった。 

裏ドラこそ乗らなかったが3200は3500の放銃。

ここまで内容も良かった松本だが、このリーチは少し勇み足だったかもしれない。

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