を引く。
ここもツモ切り。
これは…
そう、白鳥がシーズン中に試行錯誤していた、黒沢のセレブ打法ではないか。
メンツ手も、チートイ赤ドラドラの目も消さずに、
などといった豪快な最終形まで見据えて白鳥は打っていたに違いない。
Mリーグ2018を通して、「セレブ打法」という新たな引き出しを身につけ、白鳥翔はさらなる進化を遂げたのだった。
ただ、本家セレブ打法だと、ツモのところでを切っているようにも思う。
この形だと、三暗刻が残るからだ。
しかし、白鳥がを残したのは…
この引きがあるからだ。赤でなくてもを引くことが出来れば、とどちらかは切ることにはなるが、ドラを最低2枚使った中~高打点のリーチが打てる。
セレブ打法を、白鳥の持つバランス感覚でミックスアレンジしているのではないだろうか。
次巡、
を切って、ドラとのシャンポンリーチ敢行。セレブ感も漂いながら、どことなくデジタル風味も感じる、白鳥らしいハイブリッドなリーチだ。
映像も白鳥だけにピントが合っている。そんなことがあるのだろうか。
大写しになった表情にも、そこはかとなくセレブリティな気品が感じられた。
しかし、連荘を止めようと、他家もテンパイを組んできていた。
園田は、白鳥の現物待ちでピンフ赤1テンパイ。
を仕掛けている滝沢も、テンパイで勝負。
勝負の行方は…
「ツモ」
白鳥が、ドラのを手繰り寄せた。
この6500オールで、白鳥の持ち点は88500点に。
解き放たれたかのように、白鳥のアガリが止まらない。
シーズン中盤からずっと苦しかった白鳥ファン。ファイナルに入って辛い戦いが続いたABEMASファン。やっと訪れた、夢にまで見た歓喜の瞬間。
現地にいる方だけでなく、全国にいるABEMASファンが、白鳥ファンが、モニターの前で喜びの涙を流したに違いない。
麻雀は、人を感動させる。
この日の白鳥は、そして、Mリーグという舞台は、私たちにそれを改めて教えてくれたように思う。
東4局6本場は、
滝沢から、リーチのみ2400は4200のアガリ。
東4局7本場は、