熱論!Mリーグ【Tue】
Mリーガーたちを震撼させた
高宮まりの美しき
「狂気押し!」
文・ZERO【火曜担当ライター】2019年10月15日
現在日本ではラグビーのワールドカップが開催されていて、ちょっとした流行りになっている。
ラグビーはルールが複雑で、これは嘘みたいな本当の話だが、選手たちも全てを把握しているわけではないという。
私を含め、観戦している人もほとんどわかっていないのではないだろうか。
しかしそれでも何が起きているのかはなんとなくわかるし、その「熱量」や「喜び」は画面越しにも十分伝わってくる。
これは麻雀にも同じことが言えるのでは…と、ふと思った。
麻雀も専門用語が飛び交い、ライトなファンからするととても難しいのだろう。
Mリーグがきっかけで麻雀を見始めた、というような方は、もしかしたら詳しいルールや選手の思考までは、よくわかっていないのかもしれない。それでも解説や実況の方のおかげで、何となく今は攻めているんだな…とか、良いことが起こったんだな…と感じることができ、徐々に理解を深めていくのだろう。
この観戦記も、そんなMリーグの面白さを伝えていく一助になればよいなと願う。
さて、本日の先発メンバーは
となった。
私が注目しているのは、KONAMI麻雀格闘倶楽部の高宮まり選手だ。
開幕戦で、人が変わったかのような高打点狙いを見せたのがとても印象的で、「淑女なベルセルク」という意味のわからない通り名がしっくりくるようになってきた。
「ベルセルク」とはノルウェー語であり、狂戦士・野蛮人という意味。
高宮は、この一戦でも狂ったような押しを見せた。
起家の高宮は
こんな手牌からオタ風のを残して役牌のを切った。
まさかの「役牌アタック」だ!
相手に重ねられる前に切る…という戦略だが、それは自分の手が先制できそうな時の話。
高宮の手牌を見るとどうみても苦しい。狂っている…でも「今日もやってやるんだ!」という強い意志は伝わってくる選択だ。
動作のリズムも早く、堂々とした佇まいである。
この局は押して茅森に3900の放銃。
全く動じる様子はない。
次局その高宮に
ピンフのみのテンパイが入る。
この瞬間、高宮の脳裏に3人の男が声をかけてきただろう。
(当然のリーチだ!高宮!)
(ダマですよ、ニンニン)
高宮の選択は…
ダマだ!
リーチとダマ、どちらもある状況だが、巡目がやや深いことと、ツモの打点上昇、あとはが親の茅森の現物ということをみてのダマ判断か。
これを松本から拾って1000点のアガリ。
ただただ鼻息を荒くしているだけではなく、冷静な判断力を兼ね備えていることも確認できた。
はぁ…美しい。
高宮は次局
リーヅモドラドラのマンガンをツモってトップ目に。
今度はカンチャン待ちだがドラドラあって打点十分ということでリーチに踏み切った。