末井昭さんの単行本「自殺」が
評判になっている
「一年間の自殺者が三万人を下回り減少してる」
という報道がありました。
「現政権の経済政策が成功し、経済的な悩みが減っているのではないか」
という、コメントを出してる政府機関もあります。
良い知らせですね。
ちょっと気になるのは、
「日本の人口は減ってるんだから、多くの統計データは減少傾向でしょ」
という点。
もちろん、ガン死などの統計で使われる「十万人のうち何人」という、より信頼性の
高い統計でも、減っていると思いますけどね。
データの出し方としては、
「専門家のハズなのに、幼稚ではないか」
「何か意図でもあるのかな」
と勘ぐってしまいます。でも、良い知らせであることには変わりがありません。
自殺の原因は主に、経済問題、健康問題、人間関係の悩みだそうなので、
景気が本当に回復してれば自殺者も減るでしょう。
経済バブルが崩壊した時に、大きく自殺者が増えてことからも、因果関係はありそうです。
「いい抗うつ剤を、使うようになったからじゃないの」
「救命技術が上がってるからね」
など、別の理由を挙げる人たちもいます。
「中央線○○駅で人身事故があり、電車が遅れています」
駅のアナウンスで良く耳にしますが、人身事故のほとんどが飛び込み自殺だそうで、アナウンスを聞くと
暗い気持ちになってしまいます。
末井昭さん(元白夜書房編集局長)が、一時Twitterで人身事故のツイートをしていましたが、
自殺者が気になっていたんでしょうね。
末井さんがネット上で連載していたコラムが、「自殺」(朝日出版社)という単行本になりました。
末井さんの若いころの著書「ダイナマイト・スキャンダル」によれば、
末井さんは子供のころに、お母さんがよその男性とダイナマイト心中するという経験をしています。
当時のお母さんの年齢よりも、はるかに年上になった今、自殺前のお母さんんの気持ちを考えたりするそうです。
また、長い人生で身近な人たちが、自殺未遂をおこしたり、実際に死んでしまうという
経験もあり、執筆の動機になったそうです。
末井さん自身は、死にたいと思ったことは無いそうですが、自殺を考えたり実行しようとする人たちを、