渋谷ABEMAS・松本吉弘
これぞベストバランス!
ラス目の親でも我慢の一打
【Mリーガー29人の名手】
Mリーグ2019 12/3
第2試合 東2局 ドラ 供託×1
10900
31100
19400
37600
東2局ながら離れたラス目の東家・松本。連荘に賭けるべく4巡目からをポンしていく。
だが、下家の萩原からリーチ。
松本もをチーしてカン待ちのテンパイで追いつくが、
ツモで手が止まる。押し返すか、それともここは我慢か?
「まだ慌てるような時間じゃない」
ここで松本は打で一旦退いた。この持ち点で親だけに簡単にはオリたくない。だが、通っていないスジが減りが危険牌であること。あとは、の次に捨てるも安全、つまりカン受けのターツをセットで捨てられるからだ。残したの周辺を引けば、安全にテンパイが取れる。
その後、松本はを引いて萩原の現物の待ちで復活。
松本が萩原の現物で回ったように見えたため、園田からで5800を討ち取ることに成功したのである。
仮にこの親が流れても、オーラスまで長いしまだ親もある。だから我慢も利くのだ。ラスだから、親だから、ドラドラだから…。はやる気持ちは分かるが、本当に攻め返してよいか、一度冷静になって判断すべきであろう。
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東川亮
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
ひがし@Twitter
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