西原理恵子 & 山崎一夫 リーチは技術不足を簡単にカバーしてくれる!

リーチは技術不足を
簡単にカバーしてくれる

「リーチ」

「リーチ」

「ポン!」

フリー麻雀を打つ雀士のレベルが、昔に比べるとずいぶん上がっているように感じます。
序盤に先行テンパイしたら、愚形得点不足でもリーチ。

先行リーチの一発があっても、テンパイしたらたいていの場合は追っかけます。
先リーチの現物でも、ダマにしない人が多くなってるのもいいですね。

ダマにするとアガれる確率は上がりますが、実は思ったほどでも無いんです。
フリーの東場は、

「こっちが先行リーチだった」

くらいの気持ちで、割り切って勝負したほうがいいです。

「ポン!」

と2軒リーチに割り込むのは、素早い判断力が必要ですが、これも、

「先にテンパイしてた」

つもりで勝負が基本です。
ただし、次々と危険牌を引いて来るようなら、フーロの特権を生かして撤退です。

「高目でマンガンあってもリーチですか?」

「即リー」

新人女子従業員に良く聞かれますが、答えはいつも同じです。
初心者であればあるほど、リーチが技術不足をカバーしてくれるんです。

「リーチはアガれる確率が半分になるけど、アガれた時は得点が3倍になる」

と教えてます。

「現物でも追いかけですか?」

「即リー」

データに基づいた結論ではありませんが、だいたいこれでOKです。
もちろん使い分けが必要なケースはありますが、その判断に迷うようなら全部リーチでいいと思います。

「正解、ダマでアガれた」

と思うケースはたくさんあるでしょうが、過大評価は禁物です。
特に序盤のダマは、実際にアガれた後のデータが無いワケですからね。

リーチが長引いて、裏ドラ付きの高い手がアガれた可能性が隠れているんです。

「リーチが無理そうなら鳴きですか?」

「イチ鳴き」

キャリアのある年配の打ち手の中にはイチ鳴きを嫌う人もいます。
あるお金持ちの遊び人は、

「イチ鳴きしない、バックをしない、ダマテンにしない、即ヒッカケをしない、ソバテンもしない、めったに勝つこともしない」

と首尾一貫してます。

お金持ちの楽しみならOKですが、勝ちたければ何でもアリが断然有利です。

「出るポン、見るチー、バックに形テン片アガリ」

固定メンツだと嫌われる打ち方ですが、フリーの場合は不特定多数なので、あまり気にしなくてもかまいません。

 

私の店の新人女子には、イチ鳴きを推奨してますが、バックや片アガリは本人の自由にしてます。
新人でなくても、ほとんどの女子クルーがしないようです。

早番のお客さんが少ない時間帯に、新人女子クルーとお金持ちを相手に確実に勝っている常連がいましたが、女子がベテラン男子に代わって、お金持ちが来なくなったとたんに、急に成績が悪化してしまいました。

また、ギャル雀ファンのある男性は、平均着順などのデータは素晴らしいんですが、お金は減ってるとボヤいてました。

麻雀の成績は、メンツ構成やルールによる一時的局地的なデータになることがあるので、慢心してはいけません。

 

ベタオリは高い技術と
我慢の両方が必須

●棒テン即リー(とホンイツ)で売上アップ。
●先手を取られたら、ベタオリで経費削減。

純利益を確保するために基本です。

前者は大まかな戦略で後者は緻密な戦術だと考えたらどうでしょう。

後者のほうが何倍も知識や経験や技術が必要ですが、節約できる経費はそんなに大きくありません。
それでも精進しないと、純利益が残らないんです。

「降りるためには、あまり手牌を短くしないほうがいいですか?」

「短くして、アガリ切れば降りなくてすむよ」

ベタオリするのは、基本的にリーチを受けた時だけ。

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