「自殺する人は、真面目で優しい人です」
と受け入れています。
「自殺」という暗いイメージのタイトルの本ですが、たくさんのネットユーザーや読者の共感を得て、読者が増えています。
末井昭さんは、名編集者として「写真時代」や「パチンコ必勝ガイド」など、売れる本をたくさん作ってきましたが、この本にはそういう意図は感じられません。
「より多くの人たちに読んで欲しい」
という気持ちがあるだけです。
読者のみなさんも、それは同じ。
「ネットの連載を全部読んでますが、単行本になったら買います」
「この本を読ませたい友だちがいるんです」
著書はこう結ばれています。
もしいまあなたが、自殺しようかどうか迷っているのでしたら、どうか死なないでください。
そこまで自分を追い込んだらもう十分です。あなたはもう、それまでの自分とは違うのです。
今がどん底だと思えば、少々のことは耐えられます。そして、生きていて良かったと思う日が必ず来ます。
それでも自殺を思い留まることができなかったら、とりあえず明日まで待ってください。
その一日があなたを少し変えてくれます。時間にはそういう力があります。
ほんの少し、視点が変わるだけで、気持ちも変わります。そして、いつか笑える日が来ます。
きっと。
緩慢な自殺アル中体験談
吾妻ひでお&西原理恵子
吾妻ひでおさんと言えば、ロリコン美少女漫画の元祖として有名ですが、数年前から「失踪日記」
の自殺未遂のアル中漫画家としても有名になってしまいました。
おふたりの対談本
「あるこーる白書」で西原理恵子さんは、「うちは日本一有名なアル中家族」ということに
なっています。
アルコール依存は、本人も家族にとっても大変な病気で、私の知り合いや友だちにも
すでに亡くなった人も何人もいます。
先の自殺の統計もそうですが、
「自殺でした」「アル中で死にました」
という遺族は少ないので、実態は実感以上に多そうです。
対談でも話してますが、日本はコンビニなどで24時間安い酒が手に入るので、
いったん依存症になると抜け出すのが難しいそうです。
「アルコール依存は緩慢な自殺」とも言われており、いつかは体を壊して死に至る可能性が高い。
潜在的な事故死の可能性も高いので、トータルでの死亡率はぐんと高くなります。