みんなが待ち望んだ
黒沢咲・強気の
ヴィーナス劇場
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2024年10月11日
第1試合
東家:黒沢咲(TEAM雷電)
南家:竹内元太(セガサミーフェニックス)
西家:小林剛(U-NEXT Pirates)
北家:鈴木大介(BEAST X)
チームポイントはプラスではあるものの、なんだかモヤモヤが晴れない。
まだ3戦とはいえ、チームの大黒柱である黒沢咲がノれていないのだ。
どの試合を見ても後手を踏まされ、気が付くとトップ争いから離脱してしまっている。
どうしようもない展開ばかりだが、黒沢咲のスカッとした試合が早く観たいと思ってしまう。
きっとそれは本人もファンと同じ気持ちだろう。
東1局
ここから即リーチといく黒沢咲はあまり見たことがない。当然のようにテンパイを外した。
この
に飛び付いたのが竹内元太である。
配牌からドラの
をアンコにしていて絶好のチーテンが入った。
が自分の目から3枚見えてしまったこともあり、ここは嫌々ながらヤミテンとせざる得なくなってしまった。
小林剛からリーチが入るものの、簡単に引き下がるわけにはいかない。
当然、竹内元太も止める牌など存在せずに全軍突撃。
小林剛が捲り合いを制し5200点の出アガリとなった。
南1局
細かいアガリが続く中で竹内元太がリーチと出た。
残り枚数も優秀なリーチである。
その頃、親番の黒沢咲の手牌といえば今シーズンを象徴するような苦しいチートイツのイーシャンテン。
通った牌を切れば、河で被ってしまうというおまけ付きだ。
麻雀が不調な時あるあるのようなツモである。
しかし、終盤になんとかテンパイが入った。
が山にいるかはわからない。
枚数が不利だとしても、それを乗り越えていかねば脱出できないトンネルが黒沢の前にはある。
黒沢咲の手元に
が踊る。少し、空気が変わったような気がした。
1人取り残されてしまった竹内元太だが、満貫ツモアガリを連発して一気に全員を抜き去っていった。
現最高位の剛腕に恐怖すら感じてしまう。
南4局















