【 #神域リーグ2023 第三節第8試合観戦記】あなたの欲しい牌、頂きます　大怪盗ルイスキャミ―が　昨年のチームエースに挑んだ結果【文 #後藤哲冶 】

あなたの欲しい牌頂きます
大怪盗、ルイス・キャミ―が
昨年のチームエースに
挑んだ結果

ルイス・キャミ―は昨年、アトラスでチーム優勝を経験している。

麻雀はもちろん、そしてそれ以外の面でも、彼女のアトラスでの活躍は目を見張るものがあった。
比較的自由奔放な２人のチームメイトと、極度の機械音痴の監督。
彼らを繋ぎ止めて、そしてチームワークをより高めていったのは、ルイスの貢献による部分が大きかったのではないだろうか。

そして今年、去年の活躍が評価されたことも相まって、ルイスはたろうに指名を受け、ゼウスの一員となった。
チームメイトはがらっと変わり、今度は姉と慕う桜凛月と、天宮こころという同所属団体の女子３人編成。

去年のアトラスも本人は楽しかったとは思うが、今年は全く別の楽しさを感じれているように思う。

気心が知れたメンバー、そしてたろう君というクラスメイト（？）と和気あいあいと。
麻雀を楽しむ中で、勝利を目指す。
まさに神域リーグの醍醐味だ。

新天地で大怪盗が目指すターゲットは、去年と同じ、チーム優勝という美酒だ。

第８試合
東家　白雪レイド　　（チームアキレス）
南家　鈴木勝　　　　（チームアトラス）
西家　因幡はねる　（チームへラクレス）
北家　ルイス・キャミー（チームゼウス）

「次は強い人が出てきます」
１戦目のインタビューでそう話した白雪。
満を持して出てきたのは……白雪自身だった。

連闘となった白雪が、東１局の親番から軽快に仕掛けていく。

「役満は追わないよ、現実主義で行こう」

全てを３枚使う大三元という役満がちらつく手でも、白雪の判断に迷いはない。

１枚切れのをもう１枚持ってきて、そしてそのでアガる確率はかなり低い。
それよりも、このカンの5800を逃す方が罪だと判断した。

ここにドラのを切ってきたルイス。白雪がこの牌に反応する。

「良いのかいルイス。鳴いて切ってんだぜ？　テンパイ見えてんだろ、お前なら」

元チームメイト故の、信頼。
だからこそ白雪は、ルイスが来るであろうことを感じ取っていた。

その時ルイスはこの形。

「大三元小三元はないけども……これ私いつまで押すんだ？」

途中まではアガリに向かったルイスだったが、を引いてここでギブアップ。
テンパイ確率が高い親の２副露が相手なので、この辺りが限界と見切った。
ルイスも流石のオリ判断。

この局は白雪の仕掛けをかわしにきた因幡からが零れ、白雪がアガリ5800点の加点。

更に１本場でもあっという間に1300オールをツモって、連闘の白雪がまずはリードを取ることに成功する。

東２局

親の勝が因幡からの早いリーチを受けて対応を迫られる。
ここまでは通っているを落としながら回っていたが、を引いて形が良くなった。
が３枚見えているので比較的通りやすいを打つか、がフリテンとはいえの待ちは強いので、強くを切るか。

勝は強く行くことを選んだ。
親でタンヤオピンフドラ赤の12000点が色濃く見えている。

そして次巡引き入れたのは絶好の。

「親リーの追っかけだ！」