試合後に仲林圭が語った、
ハイレベル過ぎる反省点
文・江崎しんのすけ【月曜担当ライター】2025年2月3日
2月3日 第2試合
東家:萩原聖人(TEAM雷電)
南家:松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)
西家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
北家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘格闘倶楽部)
オーラス、仲林は非常に複雑な選択を迫られていた。
仲林はラス目なので、テンパイ・アガリを目指して進めるしかない。
しかし、仲林がテンパイを入れたのは、残りツモ番1回の16巡目だった。
仲林は3着の高宮と3,900点差で、高宮が親なので700-1300以上のツモで逆転、2着の萩原とは7,300点差なので1600-3200以上のツモで逆転となる。
ペン待ちでドラがなので、リーチをかけてツモれば3着浮上、一発か裏が乗れば2着となる。
しかし、ドラのは目に見えて3枚切れている。
最後の1枚、1回のツモ番にかけて強気のリーチ…というのもかなり勇気のいる選択である。
そして、気になるのが他家の動向だ。
仲林は、松ヶ瀬と萩原にはテンパイが入っているのではないか、と推測していた。
まず、トップ目の松ヶ瀬。
3巡目に早々とドラのを切り
6巡目に少考の末、自風のをツモ切り。
そして11巡目、2枚目のを手の中から切っている。
松ヶ瀬はトップ目なので、できればリーチをかけずにアガれる手を作るか、守備力を確保しながら進行したい。
自風のトイツは、そのどちらの条件も満たしている優秀なターツで、そのトイツを払っているということは、手がかなり整っている可能性が高い。
そしてそれ以降ずっとツモ切りを続けていることから、テンパイしている確率は高いと読めるだろう。
次に萩原。
萩原は2着目ではあるが、トップとは23,100点差とかなり離れているので、基本的に2着キープがテーマである。
下2人が近いため、自身でアガリに向かわなければ着落ちしてしまう可能性が高いが、かといって放銃してしまうと、それはそれでラスが近づいてしまう。
ただ、萩原は松ヶ瀬がアガってくれれば自身が何もしなくとも2着で終われる可能性があり、先述の通り松ヶ瀬には手が入ってそうだ。
当然、その状況は萩原もわかっているだろう。
その上で、萩原は松ヶ瀬が2枚目のを切った後に、松ヶ瀬に通っていない危険なを切り
その次巡、ドラのを手から切っている。
ドラので放銃しようものなら、ラスになる可能性だってある。
萩原も手を諦めておらず、下手するとテンパイが入っている可能性だってある。
松ヶ瀬・萩原の状況を踏まえた上で、もう一度仲林視点で河を見てみよう。
2人がテンパイしていると仮定すると、仲林が切らなければいけないはかなり危ない。
2人ともリャンメンテンパイだとすると、残っているパターンは割とあるが、3枚見えている牌が多いので濃淡にかなり差がある。
まず、マンズは・・・が3枚づつ見えておりマンズのリャンメン待ちは殆ど作ることができない。
次にソーズだが、・が3枚づつ見えており、2人がを切っているので待ちであればあり得そうだ。
そしてピンズ待ちだが、・・が3枚づつ見えている。
ワンチャンスの・待ちもあり得なくはないが、やはり一番濃いのはだろう。
整理してみると、一番リャンメン待ちであり得そうなのが・で、萩原が→と切っていることを踏まえると、一番はが一番危険に見える。
仲林の目からが3枚、が1枚見えており、残り4枚のが先に埋まってテンパイしているケースも考えられるが、ここで高宮の捨て牌に注目してほしい。
高宮は、6巡目に→の順番でカンチャンを落としており
その後、2枚切れの