瀬戸熊直樹と滝沢和典、
終盤戦の我慢比べ!
最終週へ繋ぐ激戦のバトン
文・真中彰司【金曜担当ライター】2021年3月5日
3月5日 2回戦
東家:瀬戸熊直樹(チーム雷電)
南家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
雷電にかつてないピンチが迫っている。
1戦目、萩原の結果は箱下の4着。ワーストの12敗目を喫してしまった。
これにより、雷電がチーム最下位に後退。
特に厳しいのが、雷電はもう6位フェニックスとの直接対決が無いこと。
次にラスを引いてボーダー争いからこれ以上離れてしまうと、浮上が難しくなる。
まさに昨日のフェニックスと同じ状況。
この大一番を任されたのは、エース・瀬戸熊直樹。
いつものように頬をパンパンと叩いて喝を入れ、起家の席へ向かう。
東1局
親は瀬戸熊。手牌は悪くない。いい速度で先制リーチが打てそうだ。
しかし、もっと速い奴がいた。
虎視眈々とMVPを狙うABEMASの若武者、松本だ。
早々にドラを切り飛ばし、カンで勢い良くリーチ。
このリーチに対し、瀬戸熊は親番で赤2枚の手。
にもかかわらず、スッと安全牌のを中抜きしてこの手を降りている。
「まだ勝負所じゃない」と言わんばかりの構え。
回りに回ってイーシャンテンまで漕ぎ付けたが、瀬戸熊にテンパイは入らず。
この局はまさかの河底ロンで内川がアガリをもぎ取った。
東2局1本場
瀬戸熊がオタ風のポンから仕掛けて、ピンズのホンイツに向かう。
腰の重い瀬戸熊の仕掛けだけあって、他家はやや引き気味。
すぐにテンパイを入れ、最も広い待ちに受け変え。
しかし、またも松本が噛み付いていく。
今日の松本はトップを取るまでどこまでも喰いついて離れない覚悟。まさに狂犬だ。
結果は滝沢が瀬戸熊にで放銃。
最終手出しはだったが、役が絞り切れなかったか。5200のアガリ。
ここから畳みかけたいところだったが、二の矢となる決め手がなかなか決まらない。
流局を挟んで東4局へ。
東4局1本場
そして、来た。ついに来た。これはもう四暗刻しか見えない。
両面になるを引くが、当然のツモ切り。