待ちのは残り1枚だが、そんなものは関係ない。
どんな待ちでも力強くツモ上がる。
それが伝家の宝刀「ガラクタリーチ」だ。

岡田とたろうは完全に置いていかれてしまった。
唯一喰らいついている黒沢が、負けじとのリーチで反撃するが…

を鳴いて一歩早くテンパイを入れていた前原が、またもツモ上がり。
しかも最後ので2000-4000。

「ツモれば勝ち。これが麻雀格闘倶楽部の掟だ」
スピードを手に入れたゴジラは、もう誰にも止められないかと思われた…

圧倒的なリードを手に入れた前原。
その怪物に誤算があったとすれば、それは唯一、黒沢に手が入り続けたことだろう。

「諦めない限り、私には手が入るのよ!」

薄い待ちでも関係なし。をツモ上がると、裏ドラ表示牌にも
が。
6000オールで再び僅差のマッチレースに。

「ガラクタリーチより、セレブリーチの方が高いのよ」

その差はわずか1200点。
黒沢の打点を考えると、もうこの局で決めるしかない。
前原がピンフ・赤1で逃げ切りを図る。

なんと、このが岡田のヤミテンに命中。
トップは前原の手からスルリと零れ落ち、黒沢の手に舞い降りた。

開幕戦のトップ以降は不調説も囁かれた黒沢。
しかし放牧期間を経て復活し、A1昇級と共に快進撃を続けている。

全チーム残り30戦。いよいよ後半戦に突入する。
ドリブンズはあと330ptを返せるのか?
フェニックスはトップで通過できるのか?
そして、雷電の麻雀は本当に面白いのか?
全ての答えは、あと60戦後。
\近代麻雀シリーズ 新刊情報/