最後に笑うのは
瑞原明奈か? 沢崎誠か?
MVPの座をかけた
レギュラーシーズン
最終日・最終試合
文・渡邉浩史郎【金曜担当ライター】2022年3月11日
【第2試合】
東家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:沢崎誠(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
北家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
ついに迎えたレギュラーシーズン最終戦。
セミファイナル突破争いの大勢は決した。注目ポイントはセミファイナル最終日に打つ権利を得られる4位争い。そして……
事前登板が予告された、瑞原と沢崎のMVP争いだ。
前日の時点で沢崎の二戦目登板は予告されており、パイレーツの出方が注目されていた。
当日一戦目前にはパイレーツからも発表があり、まさにバチバチのぶつかり合い。直接対決で雌雄を決する運びとなった。着順が上のほうがMVPという、何ともわかりやすい構図だ。
パイレーツ内では前日から協議が行われており、最後は監督の采配で決まったという。
勝っている瑞原サイドからすれば確率的に直対を避けたほうがいいのは百も承知。それでも瑞原なら勝ってくれるという監督・チームメイトからの全幅の信頼を胸に、強気の女海賊がサクラの大蝮との大一番に殴り込みだ。
【東1局】
開幕主導権を握ったのは瑞原。
貰った配牌は字牌5種浮きのお世辞にもいいとは言えないものだが……
あれよあれよとツモが伸びての最速聴牌。ここはリーチでぶつけていく。
親の萩原の追っかけリーチもものともせず、高めツモ!
裏ドラもしっかり一枚乗っけてマンガンツモでまずは半歩リード!
【東2局】
一回目のライバル:沢崎の親番。瑞原の配牌は……
とてつもなくいい! 既にくっつきのイーシャンテン。
しかしこの局の先制は寿人。6巡目には牌が横に曲がった。
このリーチを受けて、瑞原も聴牌。直対の沢崎意識ならこの寿人のリーチに放銃したくはないところ。現物を抜いてベタ降りもあるが……
自身が役あり聴牌で、が寿人の捨て牌に早い。くらいならとしれっと押して聴牌取り。
沢崎の押し返しも予想されるため、局を長引かせる可能性を減らした形だ。
次巡引いてきたのは。ここは……
の対子落としにした。
今中筋になったを切れば役なしの聴牌継続だが、その後ソウズ周りを引いてきたらほぼ降りに回される。ソウズの複合系でが当たるケースも否定されてない。
ここは危険牌を受け入れられる形で回り、役あり聴牌を入れようという柔軟な一打を選択だ。
ソウズ周りは引かなかったが、ピンズが伸びての現張り三面張。とはいっても待ち牌が目に見えて3枚しかないため、当然のダマ。
すぐに打ち出されて1000点のアガリ。瑞原が危なげなく局を消化していく。
【東3局】