進撃の巨人たちVS
リポーター襟川麻衣子
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2023年6月29日
「バスローブ着たりして、変な売れ方をしちゃってるんですけれど…」
滝沢が語るのは、
日本プロ麻雀連盟、藤島健二郎。
このMトーナメントでも、
バスローブでの参戦を匂わせていた。
滝沢はこう続ける。
いい響きだ。
「麻雀の腕は本当に確か」
スタイルとしては、「仕掛けを多用する」とのことで、立ち回りにも注目が集まる。
そして、この卓にはもう一人招待選手がいた。
最高位戦日本プロ麻雀協会、竹内元太。
現「最高位」だ。
最高位戦の頂点にいる竹内は、自身の雀風をこう語った。
「天才タイプ」
自らハードルを上げていく選手のようである。
さらに、続ける。
どんどん「負けられない戦い」へと自分を追い込んでいき、強さを発揮する選手なのだろうか…
そしてこの招待選手の二人、背が高いとのこと。
登場シーンにも注目だ。
選手、入場。
まずは東家の伊達。
「ユニフォームの伊達ちゃん久しぶりだ! しかも髪型変わってる可愛いーー!! うぉぉぉぉぉぉ!!!』
と叫ぶファンの声が聞こえる。私も、もちろん叫んだ。
次に、南家の竹内。
いきなりカメラが寄ったので比較が難しいが、やはり大きい。
最高位戦マークを指差してから、
振り返りながら、ピースをして卓についていった。
なかなかブッこんでくるスタンスである。
続いては、西家の藤島。いよいよバスローブを拝める時が来たか…
いや、バスローブちゃうやん!!
まぁ、当たり前と言えば当たり前だ。腕にある連盟のマークに手を当てて、藤島は麻雀卓へと向かった。
そして最後は、北家の小林。
もう7月になろうというのに、いつも通りヒンヤリと涼しげな表情だ。
試合が始まった。
注目の藤島。良さが出たのは、東3局1本場のことだ。
藤島の特徴は『鳴き麻雀なのに、テンポが速い』ことである。
前局に6000オールを決めて一歩リードした藤島。この局にもいい手が入っていた。
その中でも、
なんせ、切るスピードが速いのだ。
ここではをツモってノータイムでを切り、イーシャンテンからリャンシャンテンに戻していた。
シャンテン戻しの判断もそうだが、この手は仕掛ける部分も多いので「どの牌が出たら鳴くのか」も決めておかなければならない。それでも速いのが凄い。
このような分岐が多い牌姿でも、藤島は「未来の立ち回り」をシミュレーションし終わっているのだろう。