門前主体の手組で前半は高打点を成就させ、後半はその点数を活かして他家の欲しい牌を的確にアシストする。茅森のクレバーな打ちまわしが光った半荘であった。
「いつも通り」「勝てればいいな」「楽しかった」
そんな自然体のインタビューのなかで、私の胸に刺さったのは、
「私は去年よくなかったので、今年はプラスにしてチームに貢献したいと思います」
という一言だった。飄々としている印象の茅森も、チームへの責任を感じて今日の試合に臨んでいたのだ。
確かな手応えを感じる中で、
「これからもセガサミーフェニックスはどんどんポイントを積み重ねていきます」
と茅森は力強く締めくくった。
去年の忘れ物を取りにいかねばならない。
セガサミーフェニックス、目指すは2020Mリーグ優勝。
2019シーズンで大旋風を巻き起こしたように、チームの実力は確かだ。
きっと今シーズンも、
数々のセガサミーポーズを、スクリーンに映し出してくれるに違いない。
京大法学部卒の元塾講師。オンライン麻雀「天鳳」では全国ランキング1位。「雀魂」では4人打ち最高位の魂天に到達。最近は、YouTubeでの麻雀講義や実況プレイ、戦術note執筆、そして牌譜添削指導に力を入れている、麻雀界では知る人ぞ知る異才。「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」の著者であり、元Mリーガー朝倉康心プロの実兄。x:@getawonarashite
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