苦節4年
税金が戻りました
私の税務署との交渉は、そろそろ5年目に入ります。
先日、やっと私が払った税金の一部が戻ってきました。
一部というのは、数年前の一年間分の税金のこと。
未払いの税金、つまり借金を差し引いて、戻ってきました。
これで、毎月税務署に出頭して、少しずつ払う必要は無くなりました。
「ばんざーい、よくやったね」
と西原理恵子さん。
「山ちゃん、すごいね。税務署が金返すなんて聞いたことないよ」
と末井昭さん。
後で紹介しますが、友だちが応援してくれたおかげでもあるんです。
税金問題が発生したのは、4年前のことで、私が7年前に会社を設立して以来、一度も申告していなかったからです。
そりゃ税務署も怒りますよね。
「山ちゃん、申告しないのに会社設立って意味が無いじゃん」
そうなんです。バカなんです。
仕事の忙しさないかまけて、ついついほったらかしにしてしまし、
税務署が来た時も、今もそのことは反省しております。
税務署が調査に来た時、私は税務署員に言われるままに、銀行のカードを渡しました。
どうもこれが良く無かったようです。
「他に口座はありませんか。他の名義にしているものはありませんか」
意味が良く分からなったんですが、どうやら私がお金を隠していると思ったようです。
「では、ここに書いてある文書を書き写して、サインしてください」
と言われました。私は知らなかったんですが「申し述べ書」と言うそうです。
そこには、私が意図的に脱税を企んだので、どんな調査も処分も文句は言いません、という意味の原案が鉛筆で書いてありました。
「これはマズイことになるかも」
と直観した私は、それを書き写す際に「書き写しの証拠」となるものを残しました。
これが後日モノをいうことになります。
後日、申し述べ書の閲覧と撤回を求める嘆願書を出そうとしたのですが、受け付けてくれません。
「その内容の嘆願書では、公務員としての私たちが問題になる。内容を書き換えないと受け付けない」
続けて
「内容を書き換えてくれれば、重加算税などの罰金はかけないこともできる」
私の担当の税理士さんの強い勧めで、私は納得のいかないまま、嘆願書を書き換えました。
税務署に対する全面降伏です。
とことが、嘆願書を読んだとたんに、担当者の態度が変わり、
「重加算税をやる予定です」
と言われたんです。
騙された私が悪いんですけどね。
税金が払えない場合は
払わないほうが、みんなのため
税務調査の後に待っているのは、税金の納付。税務署の立場から見ると徴収です。
徴収部門に出向いて、税金の分割払いの相談をしましたが、なかなか「納税の猶予の申請書」を受け付けてくれません。
受け付けるだけ受け付けて、却下すればいいんですが、受け付け自体をしてくれません。
代わりに「換価の猶予」の申し込みを勧められました。
「こちらなら、私の職務権限で受け付けも簡単だし、税金の減免も検討させてもらいます」(当時の法律)
これは嘘だと直観しました。
税理士さんに相談したら
「納税の猶予の申請は、納税者の権利で、受け付けは税務署の義務です。一方の換価の猶予は、悪く言えばメモ程度のものです」
交渉が長引くと判断して、この時点で税理士さんの顧問を解除しました。
安い顧問料で、これ以上の交渉をして貰うのは無理だと思ったからです。
それまでと、その後のいきさつは、なるべく公文書の残すようにしました。
つまり、嘆願書に嘆願の内容だけでなく、事実関係を書いて提出するんです。
嘆願書は受け付ける義務があるので、記録として残ります。今後不服審判所などで、争うことになれば、無いよりはマシになるかもしれません。
ほとんどのケースで、納税者側の記録は無しで、証拠として採用されるのは税務署員の書いたものだけです。結果は分かり切ってます。