その22 想定力をつけよう!
麻雀をやっていると、有効牌だけどちょっと想定と違うな、ということがよくありますよね?
その時に、どう考えるかによって大きな違いがあります。
「想定とは違うけどまぁいいか」
「想定とは違うから、想定通りになるまで待つか」
この二つの思考は真逆ですけど、どちらかだけではダメなのです。場合によって使い分ける必要があります。
さて、それでは早速例題に参りましょう。今回は、「想定とは違うなぁ」問題を三本立てでお送りします。
「ゼウスの選択」の名の通り、深い想像力で無数の選択をする鈴木たろう選手、それぞれ何を考えどうしたでしょうか?
第一問
大差がついた東4局の親番。リーチのみリャンメンテンパイでどうする?
解答
↓
↓
切りダマ
解説
親で先制のリャンメンテンパイです。
普通の状況なら、迷わず即リーチでしょう。
しかし、よく手を見てください。現状はリーチのみですが、とが入れ替わったらどうですか?リーチ三色ドラとなり、一気に三飜も高くなるのです。
巡目はまだまだ3巡目なので、焦る必要はない。ということで、ここは「想定とは違うので、想定通りになるまで待つ」となりました。
それでは第二問です。
ヤミテンにしてたら、ひょっこりツモってしまいました。さてどうしますか?
解答
↓
↓
切りリーチ
解説
「ツモ、500オール」
こう言うのは簡単です。しかし、それがしたくてヤミテンにしてたわけではないのです。
ここでツモるくらいなら、最初からリーチしてた方がマシでしょう。
をツモる!という想定を立てていたので、ここは想定通りをツモりに勝負を賭けます。
今回は、誰も仕掛けていない、親のリーチだからオリてくれる可能性も高い、裏目になっても4着はまだまだ遠い、と色々なリーチに行きやすい要素があったのも大きいですね。
さて、それでは最終問題です。
リーチをしたら、もう一度をツモってしまいました。さて、どうしますか?
解答
↓
↓
「ツモ」と言う
解説
これは、なかなか難しい問題だと思います。
まず第一に、明らかに全員オリていそうなので、流局したら三千点もらえそうです。
そして第二に、このままツモって裏が乗らなければ結局1000オールでほとんど同じです。(差はリーチ棒が返ってくるかどうか)
なので、気合いでツモ切る手も勿論あります。
しかし、残りツモは3回で果たしてツモれるか?というのが一点。そして、裏ドラが乗ると2000オールか4000オールになるというのがもう一点です。
つまり、流石にツモった方が今局の収支としては得になりそうなので「想定とは違うけどまぁいいか」となりました。
実際に、しっかり裏が乗って2000オールとなったのです。
ちなみに僕はたろう選手なら、それでもツモ切るかなと思ってましたが、ゼウスも人の子だったようです。
それでは、また!