その37 自分のやりたいことを貫け!
麻雀は、柔軟性も大事ですが、時には頑固な意思力も非常に大事です。
特に「自分のやりたいことをやり切る!」というのは、なかなかできるものではありません。
それではここで例題です。「現在Mリーグ全期間プラス」という偉業を成し遂げていて、意思のある打牌をすることに定評のある日向藍子選手。
この状況で何を切ったでしょうか?
※はフリテンです。
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解答
打
解説
この手は直前までは誰しもがフリテンとはいえ789の3色を狙っているでしょう。
しかしここにきて現れたで、選択の時が訪れました。
場を見るとは、は3枚切れですがは良さそうです。
赤も一枚ありますし、ここはフリテン解消でと払う人が多いのではないでしょうか?
しかし、日向選手はここで長考の後に、切りとしたのです。
この選択に至った理由を、挙げていこうと思います。
①は、が一枚切れているだけで受けとしては全く悪くない
②全員20000点代の微差のトップ目なので、自分はあまりリスクを負いたくない
③かと言って、安手で和了ってもそれは決め手にならないので、不満
④つまり理想はヤミテンで高い手を和了ること
⑤を切るとリーチをしなきゃ高くならないが、を切るとヤミテンでも高いルートが残る
と言うことでしょう。
つまり、「できるだけリスクを負わずに高打点を和了りたい」という意思の現れです。
わかっていても、なかなかここでフリテンを残すことはできません。
まさに、やりたいことを貫いた一打です。
そしてこの後、日向選手は上家からが出ましたが、これは理由③によりぐっとスルー。
そして見事自らを引き入れてこのテンパイを果たします。
ここでどうせフリテンだから、リーチ!と行くのがマジョリティでしょう。
しかし日向選手はあくまで、リスクを負わず高打点、という意思でやってきました。
フリテンリーチというリスクを負わずに、ツモで4000オール、ツモでも2600オールで良し、としてヤミテンに構えたのです。
そしてその結果
見事をツモり、この半荘のトップを手中に収めました。
まさに自分のやりたいことをやり切った、と言えるでしょう。
皆様も、時にはわがままに打ってみる、というのを試してみると良いでしょう。
それでは、また!
渋川通信
盛り上がったMリーグも、ついにEX風林火山の優勝で幕を閉じました。僕もMリーガー目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします!