「ファンはもちろん、麻雀を知らない人にも興味を持ってもらえるように」Mリーグ公式実況・日吉辰哉

「ファンはもちろん、麻雀を知らない人にも興味を持ってもらえるように」Mリーグ公式実況・日吉辰哉

実況の立場から数々の名対局を盛り上げ、今やMリーグの名物男と言っても過言ではない活躍をしている、日本プロ麻雀連盟・日吉辰哉プロ。麻雀への情熱を言葉で表現するこの男は、今シーズンも実況席からMリーグを盛り上げていく。シーズン開幕を控え、話をうかがった。

-今シーズンに向けての意気込みから、まずはお聞かせください。

開幕して4年目を迎える中で、Mリーグは年々グレードアップしているという印象をすごく受けています。Mリーグ機構の努力もそうですが、それに伴ってファン層もとても広がっていますので、自分は3年目とはなりますが、これまで以上に緊張感を持って臨みたいというのが一つ意気込みです。あとは(小林)未沙さんが開幕からしばらくいないので、体調管理も含めてしっかりとお伝えしていきたいと思います。

-これまでの2シーズンを踏まえて、変えていこう・パワーアップさせていこうと思っている部分は。

選手のパーソナルな部分をこれまで以上に発信していきたいと考えています。ありきたりかもしれませんが、来期新しい情報として出していきたいのが選手の出身地、誕生日、年齢など。それらをタイミングを見て挟んでいくことによって、ご覧いただいている方には地元が近いとか年齢が近い、誕生日が同じとかいうところで親近感を持っていただいて、麻雀の対局以外のところでも興味を持っていただければと思っています。

-Mリーグの実況をやるようになって、ゲストや麻雀教室の講師のお仕事をしていく際にも反響は増えたのではないでしょうか。

私のやっている麻雀教室はシニア向けのものや私と同い年くらいの方を対象にしている麻雀教室もあります。やはり若い人の方が反響は大きいのですが、シニアの方でも「この間先生をテレビで見たよ」「新聞で名前を見たよ」とかおっしゃってくださる方がいて、年齢を問わず、着実にMリーグ・麻雀の輪が広がっているなと実感しますね。

-ファンの方にはどんなところを楽しんでいただきたいですか。

麻雀そのものを楽しんでいただきたいのはもちろんなんですけど、ABEMAという媒体で放送している以上、麻雀を知らない方にも目につく機会がたくさんあると思います。そういった意味では選手のカラー、女性の選手がいるとかイケメンの選手がいるとか、あとはユニフォームなど、視覚に訴えたりするものに注目してほしいですし、我々は仕事柄、視覚ではなく聴覚に訴えることになると思います。

最近はよくファンの方にお会いしたり、お手紙をいただいたりSNSを見たりするのですが、その中で「僕の彼女は麻雀を全然知らないんですけど、日吉さんの実況を見て麻雀に興味を持ち始めました」とか、実際にこの間は教室にもカップルで来ていて、彼氏が麻雀を見ていて私の実況から興味を持って一緒になってやるようになったという声もありました。麻雀の内容はもちろん、視覚的な部分と聴覚的な部分にどこまでアプローチできるかがポイントだと思います。

-最後に、ファンの方に向けてメッセージをいただけますか。

我々麻雀プロは麻雀というものを通して、視聴していただいている皆様に楽しんでいただければと思う一心で麻雀に取り組んでおります。私は打つ方ではないですが、実況することによって麻雀に詳しい方にはより技術的な部分をしっかりお伝えしたいですし、まだ麻雀のことをあまり知らない方には麻雀に興味を持っていただけるような窓口を開く努力を、熱を持ってしていきたいと思います。今シーズンもよろしくお願いいたします。

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