石橋 レギュラーシーズンでも負けてしまって、セミファイナルは最後の活躍の機会だったと思いますけど、活躍できず残念です。セミファイナルでかなり期待されているのは分かっていました。チームもそうですし、多くの声もいただいていたので、そこで負けてしまったのは悔しいです。
瑞原 貴重な経験ができたシーズンだったと思います。勝っている、選択がいい方向に転んでいる時期だからこそ見つかった課題みたいなものもあったので、またいろいろ調整しようという感じです。ただ、ポストシーズンでは大事なところで結果を出せなかった、という反省があります。
小林 僕個人の成績はそんなに悪くなかったんですけど、もっと稼げたポイントがたくさんあるんですね。あれはああしておけばよかった、あれはオリすぎた、押しすぎたというところがあるので、結果はたまたま良かったですけど、僕だけじゃなくて4人とも、もっと何とかできたかな、というのはいっぱい感じました。セミファイナルもレギュラーももっと稼げたと思うので、たまたま負けがセミファイナルに集中しましたけど、積み重ねた結果が少し届かず、という結果なので、自分たちの甘い点もたくさん見えました。あとは他のチームの人を見ても、すごいですね。自分たちにはできないすごいプレーをたくさん見せてもらえたので、やっぱり勉強することはたくさんあると思います。
朝倉 レギュラーシーズンはギリギリ少しプラスで終われたのですが、セミファイナルで3回出て全部マイナスで終わってしまって、結局あまりいい成績では終われませんでした。ただ、過去のシーズンの中で一番準備をして臨んで、選択も一番後悔がない年ではあったので、悔しいとか無念という気持ちはありますけど、悔いはあまりないです。
-ルール上、チーム構成を変えなければいけないが、今何か発表できることはあるか。
木下 まさに検討中で、まだ具体的に発表できることはありません。
-今期の4人の戦いぶりについては。
木下 今シーズンのファイナルがすごい接戦で最後までもつれて、なんで今日はあちら側にいられなかったのかと悔しい思いでいっぱいです。改めて過去4シーズンを振り返って、ファイナル進出が1/4ということで、今年は実力の証明をテーマに臨んでいたのですが、真摯に結果を受け止めています。これからチーム構成を考えるにあたって、チームカラー、チームワーク、本当にこの4人以上のチームを作るのは正直難しいだろうとは思っていますけど、必ず強いチームを作って、新しいパイレーツとして帰ってきたいと、強く思っています。
-リーダーとして、来期のチームにどういうふうになってほしいか。
小林 普段応援していただいている方、このチームが好きだと言ってくれる方が非常に多くて感謝しているのですが、期待に応えられなくて非常に残念です。チームが変わっても勉強して強くなって、勝つために少しでも得なことを積み重ねるのはパイレーツとして変わらないと思いますので、来期こそはまたいい姿を見せたいと思います。
-瑞原さんはこの間「東大王」に出て、チームの知名度アップにつながっていると思うが。
小林 よく頑張ってくれたなと思います。チームメートがMVPを獲ってくれたことがまずすごくうれしくて、そうそうたる32人のトップがウチの瑞原選手だったので、本当によくやってくれたと思います。そして他のメディアにも注目していただけるというのは、個人としてもチームとしても、麻雀界としても非常にうれしいことです。
瑞原 麻雀が知的ゲームとしてもっと広く認知されていくために、個人単位でできることはすごく少ないと思いますけど、そういうものの積み重ねだと思っているので、自分にできることをやっていけたらいいなと思います。
(文中敬称略)
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さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。