親の日向にをポンされて、ここで自分のアガリ目をほぼなくす打。日向以外への先切りだ。
ドラのもあっさりとツモ切り。瞬間の放銃は余りにも痛いが現状の他家の聴牌率が高くなく、放流するタイミングを逃せば逃すほど後に手詰まりやすくなるのも事実。どれを選んでもマイナスとなる選択肢の中から損切りをしていく。
ここでを手出し。対面近藤の危険牌処理兼、染め手余らせを匂わせて相手のミスを誘う悪魔的一打。
沢崎のリーチを受けるも、沢崎から日向への放銃によってこの局を無失点で切り抜けた。
結果は園田の大勝利ともいえる一局であったが、誰一人として、恐らく園田自身もこれが明確な正解とは言えないであろう。
・面前で手を組みつつスリムな形に
・一枚目のから仕掛けて躱し手MAX
・配牌降り
etc……
この配牌をもらって思いつく多くの選択肢の中から、園田が選んだのはまさにオリジナルの「最善の一打」。
ともすれば自身の選択に疑心暗鬼になりそうな12戦連続トップ無しというプレッシャーの中で、それをものともしない一打を毎試合見せてくれる園田はまさに「天才」の一言であろう。
そんな園田にようやく牌が答えてくれたか。
アガって、
アガって、
アガって、
アガり倒して、
チーム連勝となる、喜びのトップを獲得した。
園田の内容にようやく結果が伴ってくれたこの半荘。20半荘目にしてチームに光明も差してきた。
序盤の山場を超えて、まだまだMリーグはわからない。
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