を3回切った小林剛と
空振りしても大砲を
打ち続けた茅森早香
文・ZERO【火曜担当ライター】2022年1月25日
【第1試合】

東家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
南家:勝又健志(EX風林火山)
西家:小林剛(U-NEXT Pirates)
北家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
「たまたまボクに良い偶然が続いただけ」
これは、昨シーズンの小林剛の言葉で、不調に陥るメンバー3人に話が及んだ時のコメントである。
昨シーズンの小林のレギュラーシーズンの成績は337.5pt。
これだけ勝っていてもおごることなく、冷静に状況を分析していたのだ。
小林としては勇気づけようとか励まそうなどという意図は一切なく、事実を淡々と述べただけだろうが、私がチームメイトで負けていたとしたら、これほど勇気づけられる言葉はない。
こうしてPiratesは航路を迷うことなく、小さな前進をコツコツと積み上げ…

堂々たる首位に君臨。
風林火山の1強時代から、格闘倶楽部、フェニックス、Piratesと首位がめまぐるしく入れ替わる群雄割拠の中、頼れる船長がこの日の先発になった。
を切る船長 その①

じっと手牌を見つめる小林は6巡目…

ここからを切った。
このはピザポテトにマヨネーズをかけたくらいカロリーの高い牌である。
をツモれば345の三色、
をツモればドラ(
)受け、
をツモっての雀頭振り替え…と高打点の道が複数ある。
さらに小林は…

字牌()と
を入れ替え。
小林にとってはリーチ+2ハン(とピンフ)の中打点あれば十分であり、危険な内臓脂肪である
から削いでアガリ率最大に構えようという考えか。
それにしても見切りが鋭い。
この局は

本田が13002600をツモって、戦いの幕開けとなった。
難解何切る
小林の手がまた止まった。
この手牌から何を切るか。

タンヤオ確保の打が浮かぶが、小林は
を切った。
なるほど、打とした方が圧倒的に受け入れは広く、リャンメン以上の待ちになりやすい。
特にツモの4面チャンになれば気持ちいい。
次巡

赤だけどスッキリしないツモがきた。
打点が十分なのでカンでリーチを打つ手もあるが…

小林はを切ってのヤミテンを選択。
こうしておけば周り(
)のツモだけでなく、
ツモでもリャンメンになる上、打点もアップする。
さらにさらに…

をツモる。
松本「これはツモ切りになりそうですね」
と解説も語るが、小林は止まっている。

ピーカシャカシャ… とロボが計算をはじき出しているかのよう… そして