渋谷ABEMAS・日向藍子
ドラ西スルーして
アガリやすいテンパイを組む
【Mリーガー29人の名手】
Mリーグ2019 10/24
第1試合 東4局1本場 ドラ
33000
5300
西家 魚谷侑未(セガサミーフェニックス)
24200
37500
東4局の親を2着で迎えた日向。役牌とドラがトイツでホンイツも狙えそうな手牌。悪くても役牌ドラドラで5800はアガれそうだ。
すると4巡目に下家の藤崎がを捨てる。鳴けば親満以上の打点は確保できるが、はたして日向はどうしたか?
「アガリ易いテンパイは何か」
日向はこのを見送った。ポンしてホンイツに向かえば他家の警戒度は一気に高まり、テンパイ止まりで終わってしまうケースが多そうである。それよりはピンズのリャンメン形、役牌を頼りにドラドラの手をアガるほうが現実的だろう。
この後、日向はカンを引き入れ、
7巡目にポン。待ちのテンパイを入れた。この時点で待ちは山に4枚生き。ポンのホンイツ狙いに比べたら、かなりアガリやすく、打点もまずまずの形だ。
麻雀に技術点や芸術点はない。だが、麻雀プロの評価には確実に加わるものだ。残念ながらこの手は他家のアガリに阻まれたが、日向の先を見据えた構えは「さすがMリーガー」と評価されて然るべきものといえるだろう。
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東川亮
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
ひがし@Twitter