熱論!Mリーグ【Thu】
一牌の後先が運命の岐路
二階堂亜樹と朝倉康心、
親番で分かれた明暗
文・真中彰司【木曜担当ライター】2020年2月20日
長きにわたって戦いが繰り広げられてきたMリーグも、今日が終われば各チーム残り10試合。
赤坂ドリブンズとEX風林火山には、足切りのリミットが刻一刻と近付いている。
今日の先発はこの4選手だ。
第1回戦
南家 朝倉康心(U-NEXTパイレーツ)
東1局
いきなり亜樹の親番。
残り12試合ということは、親番は残り24回。
ここで稼がなければ、セミファイナルへの道は開かれない。
ここで亜樹はを残して切り。
123,234の三色を見つつ、筋の被っている索子を処理していく一打。
しかし、この選択が大失敗。
無情にも河に並ぶ3枚の。
亜樹の麻雀は非常に守備力が高いが、手を目一杯に広げずに狭く受けることも多い。
今季は狭く受けた分の裏目を多く引いてしまい、リカバリー出来ずに苦戦している。
親番だから、もっと目一杯に受けても良かったのではないだろうか。
ここでのリーチが入っていた、というのはタラレバか。
たった1打ので、先制リーチのチャンスを逃してしまった。
そして無情にも、朝倉に流される親番。
試合は瀬戸熊が満貫をツモってリードするも…
藤崎が親番で6000オールをツモって連荘し、一気にトップ目に立つ。
その後も藤崎が順調に加点し、点棒を5万点台に乗せる。
風林火山とパイレーツにとっては苦しい展開だ。
東3局3本場
このまま藤崎の王様タイムかと思われたが、亜樹が止めに入る。
ヤミテンや引きの両面変化を待つ手もあったが、点棒に余裕が無いため即リーチ。
攻めざるを得ない状況でのリーチが功を奏し、藤崎からを討ち取る。
裏ドラも乗って8000点の加点に成功した。
南1局1本場
半荘は藤崎がリードしたまま、南場の親番に突入。
守備力の高い藤崎から高い手を直撃するのは難しい。
つまり、ここで連荘しなければトップは取れない。
打牌する亜樹の手に、若干の震えが見えた。
4巡目にしてターツ選択。の1枚切れを見て、を落としていく。