10月13日(木)第2試合、今期よりU-NEXT Piratesの一員となった仲林圭は、自身3回目の登板となった。
しかしこのゲームは4着。
仲林はこれで2、4、4着と厳しい結果となっている。
仲林はその奔放なキャラクターが先行して、麻雀についての評価は未知数だと思う方も多いかもしれない。
ここまでの成績を見て、新規加入選手に対する関心が薄くなった方もいるかもしれない。
4着となったこの試合であるが、ではそれがどのような内容であったのか。
仲林の立ち回りを振り返ってみよう。
TEAM雷電・瀬戸熊直樹が開局から走ってダントツで、仲林はかなり離された2着目。
東3局3本場、EX風林火山・勝又健志がこうなってドラの切り。
勝又はこれでと手出しした格好になる。
ドラ含みのペンターツがあったのが、と引いて内にスライドしたケースであった。
これを見た仲林は、
この手からアンコのを切る。
なかなか良い手牌ではあるが、8巡目でリャンシャンテン。
ドラターツを落とした3着目の親を含め、周囲に対する安全牌で白を残してスリムに構える。
そして10巡目にKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎がリーチ。
仲林が先切りした、待ちである。
仲林は放銃を回避できていたものの──
一発目にドラを掴んで、ひとまず切り。
そしてすぐ下家の勝又がテンパイして追っかけリーチとなった。
この2軒にはもちろん押せず、仲林はオリに回る。
だが、14巡目に安全牌に窮した。
全体図を見てみよう。
は勝又に現物だが、内川にはワンチャンス。
しかし実際内川にメンツはあるし、確実に通せる牌ではない。
を上家の瀬戸熊が切っていて、先ほど仲林がアンコから切ったは4枚見えている。
仲林は少考の末──、
ノーチャンスのを選択。
しかしこれが勝又への当たり牌。
もちろん仲林がマンズ愚形の可能性を危惧しなかったわけではない。
ただ勝又がドラターツのを手出しして、ペンの方が残っているとはまず考えにくかったわけである。
この放銃は避け難いと思われるが、仲林が反省点をもらしていたのは、
実は内川のリーチ一発目の瞬間にあった。
ここで仲林はを消費したわけだが、ドラターツを手放した勝又のリーチが後に飛んでくることを想定すれば、
いっそここで、内川に通せるを切っておくべきであったと。
がノーチャンスで、内川の河にがある。
もちろん戦いたい手ではあるが、おそらく敵は内川だけではない。
現状のリャンシャンテン形で、後に勝又も来た場合、押し返してアガり切る未来はほとんどないだろう。
それを見越せばは温存し、今切れるを切ればよかったのだという。
しかし放銃は放銃である。仲林はただオリ打ちをしたのだと──、そう思うだろうか?
それから仲林は得点のチャンスに恵まれず、南2局の親番になる。
着順浮上のためには落とせない親、しかしここでラス目の内川が1巡目からこの手牌。