全員集合なるか。
大接戦のオーラス
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2025年2月14日

第2試合
東家:黒沢咲(TEAM RAIDEN / 雷電)
南家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
西家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:菅原千瑛(BEAST X)


レギュラーシーズンも佳境に差し掛かりはじめた。
KONAMI麻雀格闘倶楽部はいつもの爆発力が発揮されずマイナス域に突入し、渋谷ABEMASとボーダー争いをしている。
今後、生き残りボーダーに入ってしまうと下位の3チームからの徹底マークが予想され、非常に戦いにくくなってしまうのだ。
しかし、そんなの関係ねぇ。と相手を右腕一本で捻り潰す『魔王』こと佐々木寿人がこの状況を打破するために本日も登板となった。
東1局

3巡目にチートイツのイーシャンテンになった寿人だが、をアンコにしたところで方針転換する。


を仕掛けると、すぐさま
も鳴けてトイトイの完成である。

これを菅原から仕留めて5200点のアガリとなった。
特筆してファインプレーがあるわけではない。しかし、手を止めることなくスムーズな進行がいかにも寿人らしい。
東2局1本場

先制リーチは寿人である。
テンパイを外せばハネマンが見える手ではあるものの、二人が序盤にを切っていることを加味すると弱い待ちではなさそうだ。
打点の跳ね上がり方を考えてもリーチといきたい手である。

このリーチに鼻息荒く待ち構えていたのが菅原だ。
雀頭がないものの、降りるような手ではない。全軍突撃の構えで迎え撃つ。

しかし、菅原にテンパイが入ることはなく、最後のツモで滑り込みのテンパイを入れた黒沢と寿人の二人テンパイで流局となった。
東4局1本場

を仕掛けている寿人の手には
が4枚。
雀頭がない手なので、ツモ切りがオーソドックスな選択である。


寿人はこのをアンカンし、単騎待ちのテンパイとなった。
珍しい選択だが、場を見ると–
が非常に薄くなっており、
を重ねてのテンパイになることが多いならば一回でも多くツモ番を増やしてテンパイの速度を上げにいこうということだろう。

ドラのを引き入れ、不格好ながらも満貫のテンパイを入れた。

ここに真っ向勝負したのは親の菅原である。
負けられない捲り合いが始まった。

は薄いが、待ちがノベタンへ変化して更に寿人は降りる要素が減っていく。
