無筋に対する恐怖などない。
この局も流局となり、全員が決定打を決めきれずに接戦が続く。
東4局2本場
苦しいチーム状況で一戦たりとも落とすことができない親の菅原が先制リーチを放つ。
現物待ちではあるが、寿人も同巡にテンパイを入れると手を止めることなくリーチと出る。
これを寿人がツモアガリ、裏ドラは乗らずとも大きな1000-2000でトップ目の醍醐を追い詰める。
南4局
大接戦となったオーラスに、まず仕掛けを入れたのは醍醐である。
を鳴いて2着確保の姿勢を見せる。
終盤にテンパイを入れた寿人も当然のリーチ。
ツモと裏ドラのハードルを超えることができればトップ逆転である。
ドラの
が鳴けた醍醐はトップへの条件を満たし、最後の1巡へ突入する。
寿人が山に5枚生きていたアガリ牌を力強くツモアガリする。
裏ドラ一枚乗れば逆転だったが、菅原の執念が阻止した格好になった。
この裏ドラが乗らないところに、今期の不調が垣間見えはしたもののチームは依然5位をキープ。
ここからは終盤戦に下位3チームの標的にならないようにするための、ボーダー争いも激しくなっていくだろう。

坪川義昭(つぼかわよしあき) 日本プロ麻雀協会5期前期生。雀王戦B1リーグ所属。行政書士法人石田事務所に勤務。 https://www.ishida-tomoyuki.com X(旧Twitter): @eehounotsubokku
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