IKUSA ファイナル初日
真っ向勝負、
ベタ足インファイトの行方
文・渡邉浩史郎 2023年6月3日

IKUSA ファイナル初日
いよいよ216名から頂点が決まる、運命の二日間が幕を開けた。
今日と明日で各3半荘、泣いても笑っても6半荘のスプリント勝負。
セミファイナルから半分を持ち越してはいるが、その差は微々たるもの。
スタートダッシュを決める選手は現れるのか。
ファイナル第一試合

起家から逢川、一井、しゅも、志岐。
局面が大きく動いたのは【東2局】。

をポンした親の一井。
を切って、フォロー牌を残さないトイトイまっしぐらの進行。

ここに聴牌したのはしゅも。赤赤の高め三色だが、待ちは自分で二枚使っているか
のノベタンと、お世辞にもいいとは言えない。

しゅもの判断は早かった。
を切ってのダマテン。勝負手だからこそ、さらなる和了りやすい聴牌を目指していく。

このを一井がポン! これでトイトイの聴牌。

このポンでしゅもが持ってきたのはドラの。
タンヤオでマンガン確定のダマテンにできるのはだが、これは一井の和了り牌。
を切れば
待ち。
で和了れば三色もついて倍満級の手になる。
しゅもの選択は……

切りリーチ! 一見三色を消す、
切りの劣化の選択のように見えるが……
注目すべきは一井の仕掛け。
先ほども言ったように、一井はを先切りしてから
のポン、出てきたのは安牌の
。
トイトイが匂う捨て牌となっている。でトイトイに当たる場合は
から
を切っており、これはさすがにおかしい。一方で
は
からトイトイをにらんで
先切りが十分にあり得るし、単純にペン
が出てくるケースもある。

この決勝の舞台でしゅもは極めて冷静に、既に赤赤ドラの勝負手だからこそ放銃抽選を受けにくい選択をした。
恐らくはこれがしゅもにとって普段通りの選択なのだろう。この決勝の舞台でも安定した打ち回しを見せている。

一井が一発で掴まされた。聴牌しているがゆえにこれは止まらない。

リーチ一発ドラドラ赤赤、結果的にはを切っていれば三色もついて倍満だったが、しゅもの凄みが見えた一局といえよう。
しかしこれで簡単にトップが決まらないのが決勝。誰しもがこの半荘トップを取ってイニシアチブを握りたいのだ。

【東3局】、志岐が筋のを狙ったシャンポンで積極的にリーチ。
これをツモって裏ドラ一枚。リーチタンヤオツモイーペーコー赤裏の跳満で追い上げる。

一井も【東4局】、リーチドラの5200を逢川から和了る。

ここまできついのは逢川、和了りがないまま東場を終えることとなる。
頼みの南場の親番、聴牌連荘で繋いでいくも……

一番嫌なラス目の一井のマンガンツモ和了りで親っ被り。この半荘ラス目に追い込まれる。

上位三すくみを制したのは一井。【南3局】、リーチ七対子赤はまたしても逢川からの和了り。これが決定打。
