【EX風林火山 IKUSA観戦記】IKUSA ファイナル初日 真っ向勝負、ベタ足インファイトの行方 文・渡邉浩史郎

最後も自身の手で決める! しかも暫定首位の志岐を三着目に落とす最高の和了りで、スタートダッシュを決め切った!

第1試合結果
1位:一井慎也 +55.1
2位:しゅも +7.8
3位:志岐祐大 ▲13.1
4位:逢川恵夢 ▲49.8

ファイナル第二試合

起家からしゅも、逢川、志岐、一井。

一井のトップは避けたいしゅもと志岐。とにかく自身がトップになりたい逢川。
決勝条件戦の様相を呈してきた。

その開幕は【東2局】、親の逢川のこの手から始まった。対面の一井の捨て牌に注目。
【6ソウ】は逢川の和了り牌だが見逃している。

しゅもや志岐が親番でこの巡目・この手牌をもらったなら一井から喜んで和了っているだろう。しかし逢川は何より素点が欲しい場面。2600オール~4000オールをにらんで和了らずとした。

狙い通り【3マン】を引き入れてのリーチ! 安目だが【5マン】のツモで2000オールの和了りとなった。

一井の牙城を崩す一手は……

志岐のリーチだ! 予選から一貫してリーチ攻めの姿勢を崩さない。ドラなし赤なし愚形のシャンポンも強気にぶつけていく。

このリーチが功を奏す。ドラドラのメンタンピンまで見える勝負手の一向聴だった一井が、不本意ながらカン【5マン】の聴牌を取らされる形となった。

 

志岐が自分を曲げてダマテンだったら、もう勝負はどう転んでいたかわからなかった。

【8マン】が四枚見え。【赤5マン】がある都合、【7マン】のほうがより愚形に当たりにくいという判断で打ったこの【7マン】が……

一井の首を捉えた!
リーチ裏の2600だが、一井の和了りを阻止しての直撃。余りに価値のある一局となった。

 

 

ここから乱打戦が始まる。一井が親番含む3回の和了りで50000点近くまで伸ばしたと思えば……

志岐がマンガンの直撃で一気に差を詰め……

さらにはマンガンのツモ和了り。

しゅもと逢川二はあまりに厳しい、志岐と一井の鍔迫り合い。

最後は志岐が一井を捲る和了り!

思い返せばあの2600直撃が勝負を分けた、そんな激しい半荘となった。

第2試合結果
1位:志岐祐大 +53.9
2位:一井慎也 +23.8
3位:しゅも ▲28.1
4位:逢川恵夢 ▲59.6

逢川が厳しい立場に立たされてしまった。

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