熱論!Mリーグ【Fri】
セミファイナル逆転進出へ…
鈴木たろうと村上淳に
託されたドリブンズの皮算用
文・masasio【金曜担当ライター】2020年1月24日
早いもので残り30戦を切った。
やはり目に付くのは、セミファイナルのボーダーとなる6位争いだろう。
セミファイナル進出に黄色信号が点灯しているのが、前年度優勝チームである赤坂ドリブンズだ。
1月24日の第1戦、後がないドリブンズからは
「ゼウスの選択」
鈴木たろうが登場。
ここまで個人27位でマイナス230ポイントと不本意な成績に終わっている。
昨シーズンのファイナルでは10試合で300ポイント以上稼いだ実績がある。
ここから昨年の再現なるか?
1回戦
東1局はたろうが仕掛けて3900の出アガリ。
怖い沢崎の親番も蹴ることができて、上々のスタートだ。
大きく点棒が動いたのは東2局
親番のたろう
もあり、まずまずの手牌だ。
たろうはここから切り。
ドラがなだけに残しておきたいが、が重なったほうが仕掛けも効いて嬉しいとの判断だ。
すぐに裏目となるを持ってきてしまった。
ツモ切るかと思いきや、たろうはここで。
赤含みのリャンメンを固定した。
巡目が進んで、ここでもまだを切らない。
打。
この手はイーシャンテンながらの部分がカンチャン待ちなので弱い。
の周りを引いてカンのターツと交換したいということだが、自分でを切っているだけになかなか浮かびづらい選択だ。
結果はすぐにカンを引いて切りリーチとなったため、残しは活きなかったが、もし先にを引いていたら絶好の待ちになっていた。
また、先にドラのを引くとがフリテンにはなってしまうが打点が上昇する。
なるほど。派手さはないが「本日のゼウスの選択その1」だ。
たろうのリーチ宣言牌のを藤崎がカンチャンでチー。
マンガンのイーシャンテンだ。
ということは、たろうが先にを切っていたら藤崎がチーするため、たろうにテンパイが入らないところだった。
自分のためにを残したおかげで、結果的に藤崎から出アガることができた。
裏ドラも乗って大きな12000点
リードを広げる。
「がチーされていればテンパイしていなかった。」などというのは、結果論なのだが、その「結果論」がなかなか味方に付いてくれないのが今期のドリブンズ、今期のたろうだ。
なんだか久しぶりに展開が味方してくれたように感じた。
次局、沢崎のダマテン、2000は2300点に放銃して親番を落としたたろう。
続く東3局の配牌がこちら。
自風のが暗刻でかなりアガりの見込める手牌。
ソーズが多いのでホンイツは見たい。
ドラがだから第1打はかかな?