麻雀最強戦2020ファイナリスト!ごきげんな一発屋・新井啓文の「不機嫌な自戦記」第4回‼︎
麻雀プロあるある
「自分が勝った対局を何回も見る」
この決勝戦はなかなか満足のいく内容だったため、見た回数は30回は優に超える。
実況解説の言葉もほぼ覚えてしまったほどだ。
自分で見返したくなる対局をたくさん残していきたいものである。
決勝戦は起家から
ダンプ大橋(連)
矢島亨 (協)
新井啓文 (最)
古橋崇志 (連)
ダンプは最近対局はご無沙汰だがったが、第1回にも書いた通り昔共に研究会で学んだ仲。
矢島は団体は違うものの、おそらく私が一番多く一緒に練習をしている相手である。
それもほぼ矢島の方から誘ってくれるという、共に認め合う非常に有難い存在だ。
古橋は数年前の發王戦でボコボコにされている。
借りを返したいところ。
全員対戦経験のある相手となった。
東1局 ドラ
好配牌を貰い、ピンズのホンイツへ。
3巡目にはドラを切ってこの形
しかし形が変わらないまま、矢島からリーチを受ける。
さらに古橋も4枚無筋被せて追いかけリーチ。
古橋へ2600の『とても良い』放銃スタート。
開局でこの手を貰い、
簡単にオリているメンタル状態では勝負にならないだろう。
10巡目にいわゆる『間四軒』といわれるをノータイムで切れているのも大きい。
実際、矢島の5巡目切りの長考でマチがなさそうなこと及び、古橋がを通したことから結構安全なのだが。
予選を一回打った慣れもあり、最初からかなり麻雀に入り込めていたと思う。
迎えた東3局の親番、ドラ
この局は一巡一巡が実に難しかった。
配牌はダブトイツはあるものの…、といった感じ。
早めにをポンできたならば多少強引にでもホンイツを狙いたいところ。
2900では不満だろう。
2巡目が分岐点
打やもあるが、被ったら痛恨では済まされない。
また、をポンできたときマンズかソウズか絞らせづらくしたい。
をポンした後、最終手出しをにしたソウズのホンイツルートは魅力的だ。
ということで、がアンコになったときに一瞬アタマはなくなるが、打
3巡目、がくっついて打
ここがリャンメンになると、メンゼンも視野に入る。
とはいえは生牌で、他の選択もあるところ。
難しい。
7巡目、待望のを引く。
ここで手拍子でを切ってしまったが、どうだったか。
がアンコになった時点で考えるべきは、いかに早く「リーチ・ダブ」をアガるかだ。
しかし河を見ると…
矢島とソウズが被っていそうであり、ホンイツは非現実的。
(※自分目線だと上家の河が映らないため、矢島目線の河となっています。
ファイナルはもう少し左に寄せて打ちます、ごめんなさい)
ならばマンズとピンズで1メンツづつの可能性を残して打の方が勝ったかもしれない。
もちろん引きでの完全イーシャンテンも強いので一概には言えないのだが。