9巡目、ツモ
ホンイツを見たいが、前述の通り矢島と色が被っているため打
強い形を残し、しばらくメンゼン進行に決める。
これを矢島がポン。
すごいところからのポンだ。
実際対局中もほぼほぼブラフで、
3つ仕掛けても多分ノーテンだろうくらいに思っていた。
この辺りは矢島との練習量から、なんとなく見当はつくものである。
古橋からリーチを受けるもこの形なら当然全プッシュ。
一発目自分から7枚見えの無筋も押し、狙い通りの待ちとなり追いかけリーチ。
古橋から一発でを討ち取り、12000。
トップ目に立つ。
序盤から選択肢が多く、非常に手応えのあるアガりだった。
しかし東4局に親番古橋が爆発。
連続一発ツモ・裏1で4000オール2連発。
いわゆる「やってらんない」アガリである。
何も2回ともマンガンに化けなくても…
なんて思ってしまうよね、にんげんだもの。
12000を討ち取った古橋を約10000点差で追う形で南場へ。
しかし不思議となんとかなるだろうと思えて、焦りは全くなかった。
(文中敬称略)
最高位戦日本プロ麻雀協会所属。2013年に最高位となり最強戦ファイナルに出場するも猿川真寿プロに敗れる。2020年最強戦プロ雀士ランキングベスト16大会において、嶋村俊幸プロの欠席により繰り上げ出場し優勝。ファイナル進出を決めた。
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