村上淳のトップに続け!麻雀賢者 園田賢がつむぎ出した 赤坂ドリブンズ“復活の呪文” 【Mリーグ2021観戦記11/9】担当記者:ゆうせー

カン【5ピン】だ!

園田がインタビューでも語っていたが、下家の魚谷は【6ピン】が早く、わずかに【5ピン】が良いと読める。また、上家の滝沢は7巡目に手出し【2ピン】。ピンズの下の方のブロックがありそうで【3ピン】が少し悪くなる。そして対面の堀に関しては【7ピン】を切っていて―

園田「インタビューで言い忘れたことがあったわ…」

園田「堀の【7ピン】【9ピン】が手出しだから、【5ピン】がちょっといいと思っていた」

これは【5ピン】が対子で入っている可能性が低くなる切り出しだ。【5ピン】【5ピン】【7ピン】【9ピン】でブロックが完全に定まっていないのなら、【9ピン】【7ピン】の切り出しになるだろう。【4ピン】【5ピン】【7ピン】【9ピン】など、どちらからの切り出しでも【5ピン】の所持枚数が変わらないパターンは多くある。ただ、どちらかといえば【7ピン】【9ピン】の順で並べている方が【5ピン】がいいと読める。

枚数も3対4で【5ピン】の方が多い。景色が良いならば、なおのこと【5ピン】待ちを選びたいという判断だ。

道中も頭をフル回転させることで、リーチ宣言の際には“瞬時に”待ちを決めた園田、

4巡後に力強く【5ピン】をツモりあげる。リーチツモ赤ドラの2000-4000。2局連続満貫をツモアガり、園田が頭一つ抜け出す。

さて、スタートダッシュに成功した園田。

東3局の親番でも素晴らしい手が入る。対面の堀からリーチが入っているが、手広いイーシャンテンだ。

次巡、

園田はドラの【7ピン】を引く。テンパイだが、単騎待ちに取る際に出ていくソウズはどちらも通っていない。

どうする…

園田は、

【2ピン】を切ってテンパイを外した!

対面の堀のリーチには、【8ピン】こそ現物だが【9ピン】は通っていない。ドラが【7ピン】なので、【7ピン】【8ピン】【8ピン】からの【8ピン】先打ちは十分あり得る。

トップ目のここは、イーシャンテンから【9ピン】を打つのを避けつつ、ツモ【3ピン】【6ピン】【9ピン】【4ピン】【7ピン】で雀頭が出来たらリーチを打つ、という守備寄りの選択をとった。ツモ【7ソウ】【8ソウ】なら【2ピン】【5ピン】【8ピン】フリテン待ちに取る余地も残る。

園田はその後【5ピン】をツモ。【5ソウ】が通ったため筋の【8ソウ】を切ってテンパイキープ。

このあとに園田は【6ソウ】をツモっていたので、打【2ピン】のところで【9ピン】から切っていたらタンピン三色ドラ1のツモアガリとなっていた。しかし、現物の【8ピン】ならばともかく、【9ピン】から打っていくというのはトップ目ではなかなか厳しい。

この局は、

堀が魚谷からリーチ赤3、8000点の出アガリとなった。

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀新刊&おすすめ/